リーマン・ショック
リーマン・ショック
2008年、米国から始まった金融危機と、それに伴う深刻な景気後退を、リーマン・ショックという。
米国発ではあるが、全世界で景気後退が起こり、世界経済に甚大な影響を与えた。
(世界銀行データより筆者作成)
主な影響
経済全体が落ち込んだので、工業、サービス業の統計によく表れている。
2008、9年くらいに生産量や売上高などが落ち込んでいたら、十中八九リーマン・ショックの影響だろう。
特に深刻だったのは観光業。観光客数の統計をみると、リーマン・ショックの影響の大きさがよくわかる。
もともと観光業は景気に敏感な産業で、景気が悪くなると落ち込みが大きいが、リーマン・ショックの時の落ち込みは顕著だった。
(Tourism Highlights 2018 Edition(UNWTO))
各国への影響
米国
震源地である米国では、
経済成長率は、
- 2008年:0.1%
- 2009年:-2.6% と、深刻な景気後退となった。
日本
主要な貿易相手国で合った米国、そして世界中の不況により、深刻な輸出不振に陥った。
輸出が不振になったことで国内景気も冷え込み、戦後最悪の景気後退となった(当時)。
経済成長率は、
- 2008年:-4.1%
- 2009年:-2.4% と、2年連続でマイナス成長を記録した。
中国
中国は、景気後退に陥らなかった。
というのも、政府が空前の規模の財政出動を行い、道路、鉄道、ダムなどの大規模な公共工事を行ったため、景気が下支えされた。
これにより、中国の経済成長率は、
- 2008年:9.6%
- 2009年:8.7% と非常に好調であった。
コラム
リーマン・ショック当時、私はまだ訳も分からない子供でしたが、家計が苦しくなっていたのはそんな子供の目にすら明らかでした。きっと両親は心穏やかでなかったろうと思います。
プロパンガスは高いからコンロは満足に使えず、風呂は溜めずにシャワー、肉の量も減る、車はいつもガス欠寸前で、遠出もはばかられるほどでした。
そこから考えれば、今も景気が悪い悪いとは言いますが、はるかにマシです。
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