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配位結合


概要

「配位結合」とは、片方の原子だけが電子対を差し出して作られる結合のこと。不対電子を1個ずつ出し合う共有結合に対して、配位結合では片方が2個(非共有電子対)・もう片方が0個出し合って結合します。

配位結合_1.png

ただし結合によっては共有結合と配位結合を区別できないこともあります。

配位結合_2.png

詳細

たとえば、アンモニアの非共有電子対に対して、K殻に電子が0個である水素イオンが配位結合することができます。

配位結合_3.png

このときできるアンモニウムイオンは、3つの共有結合と1つの配位結合を区別することができません。結合しちゃえばどれも一緒ってことです。だから配位結合を含むイオンでは、イオン全体が電荷を持っていると考えます。

またオキソ酸や酸化物などでも、酸素の配位結合が見られることがあります。

配位結合_4.png

補足

  • 配位結合を区別して表記する場合、構造式の価標を「→」で書きます。
  • Nagira Academyさんの動画映像授業Try ITさんの動画などでもわかりやすく解説をされています!
  • 正確な硫酸の電子式は以下です。ただしとりあえず「片方が非共有電子対にくっつく」というイメージがまずは大事なので、細かい部分は目をつむっても大丈夫! 配位結合_5.png

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