概要
つのデータ について、次の 個の値の組を考える。
このとき、次の値 のことを、 つのデータ の共分散という。

1つのデータについての分散の式の「 乗」が、違うデータ間の「かけ算」に変わったイメージ。
例
例えば、 人の生徒の身長と体重を調べた結果が以下の通りだったとする。
身長の平均値は、
と計算できる。体重の平均値は、
と計算できる。よって共分散は、定義から

と計算できる。
補足
- 分散と形は似ているが、 分散が つのデータの平均とのズレを 乗して足したのに対し、 共分散は、 つのデータの集まりを考えて、それぞれの平均からのズレを掛け合わせたものを、足している
- 相関係数を求めるときに、計算することが多い
- 基本的に手計算がめんどくさい
- なんでこんな形を考えるのか、興味がある方は、例えばぶおとこばってんの「データの分析のまるごと解説」の動画を見てみよう。