伝導
伝導とは
目で見た情報や耳で聞いた情報などは、受容器(=目や耳など)から脳に伝えられ、
手足を動かしたいときは、脳から効果器に情報が伝えられる。
このような情報は、何本ものニューロンを介して伝えられる。
伝導とは、その過程の中で、1本のニューロン内を情報が伝わっていくことを指す。
これに対して、興奮がニューロンから他のニューロンに伝わることは、「伝達」と言う。
伝導のしくみ
興奮が1本のニューロン内を伝わっていくしくみを説明する。
まず、ニューロンのある部分が興奮し、活動電位が生じるとする。活動電位が生じている部分は、以下図のように膜電位が一時的に+になる。
すると、+からーに電流が走る。(=活動電流)
そうすると、この電流が刺激となり、隣も活動電位が生じて膜電位が+になる。
次に、さっきと同様に+からーに電流が走る。
そして、それが刺激となって隣でも活動電位が生じるのだが、この時、始めに活動電位が起こっていた場所ではまだチャネル(←詳しくは膜たんぱく質)が十分に閉じ切っておらず、もう一度活動電位を生じることはない。(=不応期)
そのため、活動電流は最初の刺激から離れるようにしか流れないのである。
この繰り返しで、どんどん活動電位の生じる場所が移動していき、興奮がニューロンの両方向に伝わっていく。
(両方向というのがポイント!)
この範囲をわかりやすい動画で学びたい人は、「おうち生物 興奮と活動電位」をチェック!
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