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減数分裂


減数分裂とは

生殖細胞(卵子・精子)を作るときにおこる特殊な細胞分裂のこと。

1つの細胞が2回の分裂により4つに分かれる。

減数分裂後の細胞は染色体本数が分裂前の半分になる。

減数分裂の意義

染色体本数を保つ

受精した細胞は、卵子の染色体と精子の染色体を両方をもつことになる。もし減数分裂をおこなわければ、例えば卵子も精子も46本の染色体をもっている場合、受精してできた細胞は46×2で92本の染色体をもつことになってしまう。

だから受精に先立って減数分裂により染色体数を半減させることで、次世代の染色体本数を一定に保っているのである。

スクリーンショット 211.png

多様性をもつ

染色体の分配や遺伝子の組換えによって、多様な遺伝子型を持つ配偶子(卵子・精子)を形成するため。(これは利点ともいえる)

スクリーンショット 207.png ヒトなら 2の46乗種類もの配偶子ができるということになる。 そのうちの一種だけが子どもに引き継がれるのだから、兄弟姉妹の間でも、遺伝子が全く同じということはないのだ。

流れ

減数分裂の流れは、以下のようになる。 第一分裂と第二分裂の違いをしっかりとおさえておこう!

スクリーンショット 208.png スクリーンショット 209.png

★ポイント★

  • 2回の連続した分裂からなり、第一分裂と第二分裂の間に間期がない

  • 第二分裂は体細胞分裂と同じ

  • 第一分裂 ⋯ DNA量:半減 染色体本数:半減

    第二分裂 ⋯ DNA量:半減 染色体本数:第一分裂後と同じ

DNA量の変化

以下のDNA量の変化のグラフは書けるくらいにしておこう。

グラフの意味が分かれば、書けるようになるはず! スクリーンショット 215.png

体細胞分裂との違い

以下に改めて違いをまとめておく。

  • 相同染色体が対合して二価染色体を作る(減数分裂のみ!)

  • 1個の細胞から4個の細胞ができる(体細胞分裂は2個)

  • 染色体数が半減する(体細胞分裂は変わらない)

  • 生殖細胞を作るときに起こる(体細胞分裂はそれ以外のとき)

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