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中世都市


概要

封建制の農村の一方で、商業が栄え自治都市が生まれ始めたのも中世ヨーロッパの特徴です。

どのような地域で盛んだったか、その中での市政を見ていきます。

時代

11世紀〜15世紀

場所

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詳細

商業圏

封建制の安定により農業生産が発展すると、余剰生産物の交換が活発になり、都市と商業が発達します。

十字軍の影響で交通も発達すると、遠隔地貿易が盛んに行われるようになります。

主な貿易圏は、地中海・北ヨーロッパの二つです。

地中海商業圏では主に、イタリアに地中海諸都市から香辛料、絹織物などがもたらされました。

北ヨーロッパ商業圏では北ドイツ諸都市フランドル地方などで交易が盛んでした。

また、フランスのシャンパーニュ地方は内陸の通商路として栄え、定期市も開かれていました。

都市の独立

このように貿易等で発展した諸都市は次第に封建領主の支配から抜け、独自に政治を行う自治都市となります。

特にドイツ(神聖ローマ帝国)では自治権が強く、特許状を得て皇帝直属の帝国都市となる都市も現れました。

また、これらの有力都市は北イタリアのロンバルディア同盟や北ドイツのハンザ同盟など都市同盟を形成することもありました。

特にハンザ同盟はリューベックを盟主として大きな勢力となり、14世紀に北ヨーロッパ商業圏を支配します。

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都市民

自治都市の中で市民たちは、ギルドと呼ばれる同業組合を形成しました。

遠隔地貿易に従事する商人たちによる商人ギルドとそれに対抗する手工業者による同職ギルドが代表的でした。

初めは商人が姿勢を独占していましたが、ツンフト闘争と呼ばれる争いを繰り広げながら次第に市政へ参加していきました。

しかし同職ギルドに加盟できたのは独立している親方だけで、弟子たちは市政に参加することはできませんでした。

市民の中には、フッガー家メディチ家のような富豪も現れ始めます。

関連単語

ツンフト闘争

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