香港、マカオで導入された、中国領ではあるものの、中国とは異なる政治機構をもち、高度な自治が認められた制度。
両地域は「特別行政区」とされ、行政・立法・司法は中国本土から独立しており、資本主義も維持されていることから、中国の一部ではあるが異なる制度が適用されている状態。
しかし香港では、2020年の香港国家安全維持法の施行後、中国共産党による介入が拡大。香港政府の独立性が大きく失われ、一国二制度は危機に瀕している。
香港は英国領、マカオはポルトガル領だったが、1990年代に中国に返還された。
この際香港・マカオは、返還後50年間、
ことが定められた。
このように、中国領の一部でありながら、中国本国とは異なる制度が適用される区域が存在することとなり、このような状態を一国二制度と呼んだ。
香港では、2020年に「香港国家安全維持法」が施行された。
これは反中的な言動を弾圧し、中国共産党が香港への支配を強めるための法律で、返還後保ってきた高度な自治権が脅かされている。
米国をはじめ国際的に非難を浴びているが、中国政府は方針を転換するような動きはみせていない。
関連動画