平家物語の和歌で古典力アップ!「巻二」
平家物語の和歌で古典力アップ!
『源氏物語』はなんとなく知っているけれど、『平家物語』はさっぱりわからないのでは?
源氏と平氏は、源平合戦で対立するものという認識があるでしょうか?
『平家物語』は軍記物語呼ばれ、合戦を描いています。
『源氏物語』とは一味違う世界をしてみてはいかが?
このサイトは、『平家物語』に出てくる和歌だけに絞って、単語力の強化や『平家物語』が読んだ気になれるような感覚を持つために作成しました。
【このサイトを特におすすめする人】
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受験生で古典単語が全然わからない人
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受験生で和歌が全然わからない人
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『平家物語』を軽〜く知りたい人
では、早速学びスタート!
8 みちのくの 阿古屋の松に 木がくれて いづべき月の 出でもやらぬか
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[現代語訳]
みちのくの阿古屋の松の枝の陰にかくれてしまって、出なくてはならぬ月が、出ることもできないのであろうか
by林望『謹訳平家物語』
9 祈り来し 我が立つ杣の 引きかへて 人なき峰と なりやはてなむ
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[現代語訳]
伝教大師が護国の祈りを捧げてきた「我が立つ和」の比叡山も、もはやかつてとは事変わり、誰も住まぬ嶺と成り果てるのであろうか
by林望『謹訳平家物語』
10 つひにかく 背きはてける 世の中を とく捨てざりし ことぞ悔しき
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[現代語訳]
最後にはこうして捨て果てることになる俗世間をば、なぜこのような流人などになる前にさっさと捨ててしまわなかったろうかと、それが悔やまれる
by林望『謹訳平家物語』
11 ちはやぶる 神に祈りの しげければ などか都へ 帰らざるべき
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[現代語訳]
ちはやぶる神に祈ることが頻りじゃほどにどうして都へ帰らぬということがあろうぞ
by林望『謹訳平家物語』
12 薩摩方 沖の小島に 我ありと 親には告げよ 八重の潮風
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[現代語訳]
さつまのほうの沖の小島に私は生きていると親にだけは告げておくれ、八重の潮路の海の風よ
by林望『謹訳平家物語』
13 思ひやれ しばしと思ふ 旅だにも なほふるさとは 恋しきものを
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[現代語訳]
どうか思いやってください、たかがほんのしばらくと思う旅でもやはりふるさとは恋しいものを、まして…
by林望『謹訳平家物語』