ケッペンの気候区分のひとつで、以下の条件を満たす気候区のこと。

夏は日差しが強く乾燥し、冬は曇りがちなイタリアやギリシャなどのリゾート地のイメージが強い気候である。ヨーロッパやアフリカの面する地中海に限らず、世界中の中緯度・大陸西岸に分布している。南半球ゆえに日本の夏の時期に雨が多く降る、オーストラリアのパースや南アフリカのケープタウンの雨温図が入試で問われやすい。
風化が進行しやすく、石灰岩が風化したテラロッサが有名である。
植生は、乾燥に適応したコルクガシや月桂樹などの硬葉樹とよばれる15mほどまでの硬い葉を持つ樹木の常緑広葉樹林が発達する。植物がよく育つ夏に降水量が少ないため、高木が育ちにくい。地中海式農業が展開される。
夏は中緯度高圧帯に入ることで乾燥する。一方、冬は亜寒帯低圧体に入ることに加え大陸西岸を流れる暖流から蒸発する水分が偏西風により運ばれることで降水量が多くなる。
中緯度にあり、暖流の影響を大陸西岸で、暖流の影響を受けることから、冬も温帯の中では温暖なことが多い。
代表的な都市をあげている。ここにあげた都市が地中海性気候であることは覚えた方がいい。
※ 1951年-2000年のデータを参考に作成
南半球代表としてアデレード、北半球代表としてアテネをあげた。気温の違いに注意。

※ 1990年-2020年の平均値、気象庁のデータベースから作成
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