概要
角度を、慣れ親しんだ 45° や 90° といった「°」(度)という単位(度数法)ではなく、 ラジアン()という角度の単位を使って測ることを 弧度法(こどほう) という。名前は強そうだが、慣れてしまえば大したことはない。
「°」(度)という度数法では、円周を360等分した弧の、中心に対する角度を「1°」と定義していた。(1周が 360° であることを考えるとわかりやすい)
では、ラジアン()はどうやって測る単位かというと、円の半径に等しい長さの弧の中心に対する角度を と定義し、弧の長さを半径の長さで割ったものを、その孤の中心角の角度 [] とするもの。

「°」(度)とラジアン()の関係も大事で、中心角が や の孤を考えてみよう。中心が の円で考えると、定義から
- 中心角が のとき、孤の長さは となるので、ラジアンで測った中心角は
- 中心角が のとき、孤の長さは となるので、ラジアンで測った中心角は
つまり、
となる。これは絶対に理由も合わせて押さえておこう。
また、おうぎ形の半径を 、弧度法で測った中心角を とするとき、弧の長さ とおうぎ形の面積 は
と表せる。
上はラジアンの定義から納得できる。
下は、全体の円を中心角に比例して分割すると考えて
から出てくる。

補足
- ラジアンと弧度法の定義については、2018年のセンター試験で突如現れたことでも有名
- 三角関数などで、 角度に単位が示されていないときは、基本的にラジアンで測られていると考えると良い
- は くらい
- ちなみに、女性コンビで初めてM-1グランプリの決勝に進んだのは「アジアン」