アラブの春
アラブの春
2011年にアラブ諸国で発生した、大規模な民主化運動。
結果的には、平和的に民主化が行われたのはチュニジアだけで、他の国では内戦が発生したり、独裁政権が復活したりすることになり、ほとんどが失敗に終わった。
影響範囲
北アフリカ~中東の広い範囲に影響が及んだ。
独裁政権の打倒
2011年、チュニジアでジャスミン革命が発生。長期独裁政権が倒れ、民主化を果たした。
この民主化の動きはSNSを通じて他の国の若者に広まり、民主化運動が他の国に波及していった。
民主化運動はアラブ諸国に広がっていき、各国で長期独裁政権が次々に倒れた。
(イエメンの抗議活動、wikmedia commons)
政権打倒後
独裁政権が倒れたことで政府の権力が弱まり、
- 非合法の武装組織が復活
- 外国勢力の介入
- 国内世論の分裂
など、政治がかえって不安定になった。
内戦の発生
- シリア
- イエメン
- リビア
では、反政府勢力と政府軍など、複数の勢力が軍事的に衝突し、内戦状態となった。
リビアは国家が東西に分裂してしまったし、シリアやイエメンでは今でも内戦が続いている。
独裁政権の復活
エジプトでは、ムバラク政権が倒れた後、次期政権の座をめぐって政治が大きく混乱。
結局、軍がクーデタを起こし権力を掌握。現在でも軍司令官だったシーシ大統領が政権を握っている。
影響
アラブの春は、革命が起こった当事者国のみならず、周辺地域にも大きな影響をもたらした。
特に影響が大きかったのがヨーロッパである。
内戦がおこったシリアや北アフリカから難民や不法移民が欧州に押し寄せ、社会問題となった。
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