酵素の反応速度・Km(ミカエリス定数) 高校生物
6分32秒
説明
【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
●グラフを用いないミカエリス・メンテンの式導出の講義はこちらです。
• ミカエリス・メンテンの式① 【酵素】 高校生物
●ふつう酵素の反応速度を測定する際は、反応の『初速度』を測定します。つまり、動画で描いたグラフは、様々な基質濃度をたくさんの試験管に用意し、一定量の酵素を加えて、それぞれの基質濃度の下での初速度を測定することで描いたものなのです。どうして初速度を用いるのかというと、酵素のゆっくりとした変性を無視できたり(教科書では特に書かれませんが、酵素は自然と壊れていきます)、生成物が反応に与える影響を無視できるから(フィードバック的な影響を無視できるから)です。
問題:基質濃度を大きくしていったとき、ある時点で反応速度が最大になる。それ以上基質濃度を大きくしても、ほぼ反応速度は上昇しない。なぜか。
答え:そのような大過剰の基質濃度の溶液中では、ほぼすべての酵素が基質と結合し、酵素ー基質複合体を形成しているため(それ以上基質濃度を上昇させても反応速度は上昇しない)。
●ミカエリス・メンテンの式については高校内容を超えるので、かならず問題文中に説明があるはずです。しかし、試験中初めて出会う人と、内容をすでに知っている人では大きく差が出てしまいます。ミカエリス定数は、酵素と基質の親和性の低さをあらわします。だって、ミカエリス定数が大きいということは、1/2Vmaxにするのに必要な基質濃度が大きいってことですからね(Vmaxの半分の速度となる時の基質濃度がミカエリス定数ですよ)。また、一般的に、酵素濃度を変えて実験しても、酵素の種類が同じならばミカエリス定数の値は変わらないことが知られています。
#酵素
#高校生物
#ミカエリスメンテン
●グラフを用いないミカエリス・メンテンの式導出の講義はこちらです。
• ミカエリス・メンテンの式① 【酵素】 高校生物
●ふつう酵素の反応速度を測定する際は、反応の『初速度』を測定します。つまり、動画で描いたグラフは、様々な基質濃度をたくさんの試験管に用意し、一定量の酵素を加えて、それぞれの基質濃度の下での初速度を測定することで描いたものなのです。どうして初速度を用いるのかというと、酵素のゆっくりとした変性を無視できたり(教科書では特に書かれませんが、酵素は自然と壊れていきます)、生成物が反応に与える影響を無視できるから(フィードバック的な影響を無視できるから)です。
問題:基質濃度を大きくしていったとき、ある時点で反応速度が最大になる。それ以上基質濃度を大きくしても、ほぼ反応速度は上昇しない。なぜか。
答え:そのような大過剰の基質濃度の溶液中では、ほぼすべての酵素が基質と結合し、酵素ー基質複合体を形成しているため(それ以上基質濃度を上昇させても反応速度は上昇しない)。
●ミカエリス・メンテンの式については高校内容を超えるので、かならず問題文中に説明があるはずです。しかし、試験中初めて出会う人と、内容をすでに知っている人では大きく差が出てしまいます。ミカエリス定数は、酵素と基質の親和性の低さをあらわします。だって、ミカエリス定数が大きいということは、1/2Vmaxにするのに必要な基質濃度が大きいってことですからね(Vmaxの半分の速度となる時の基質濃度がミカエリス定数ですよ)。また、一般的に、酵素濃度を変えて実験しても、酵素の種類が同じならばミカエリス定数の値は変わらないことが知られています。
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