ロッキード事件についてわかりやすく解説します

約50年前、アメリカはベトナムと戦争をしていました。 この戦争で、戦闘機を製造していたロッキード社は大きな利益を得ました。 しかし、ベトナム戦争の終結後、ロッキード社は経済的な危機に直面します。 彼らは戦闘機以外の飛行機を販売しようとしましたが、競合他社が存在し、 販売は難航しました。 そのため、ロッキード社はアメリカだけでなく、日本、メキシコ、オランダ、イタリア、 ヨルダンなどの国々の政治家に賄賂を行い、飛行機の売り込みをしました。 この時期、日本の指導者は田中角栄で、ロッキード社は日本に巨額の資金を提供し、 田中の友人である小佐野賢治を通じて賄賂を渡しました。 全日本空輸（ANA）はロッキード社の飛行機を購入することを決定しました。 田中角栄は「日本列島改造論」という本を出版し、高速道路、新幹線、 橋などのインフラ整備を進め、地域間の経済活動を促進しようとしました。 田中の仲間の企業は、土地を低価格で購入してから、 インフラ整備の発表によって土地価格が上昇し、儲けました。 しかし、この行為が発覚すると、田中の人気は急落します。 田中は首相を辞任しました。 その後、アメリカでロッキード社の副会長が贈賄の事実を白状し、 田中にも賄賂が渡ったことが明らかになりました。 次の首相の三木武夫は、この問題を調査しましたが、 田中グループの支持者たちは三木を排除しようとします。 これは「三木おろし」と呼ばれました。 一連の出来事が報道されると、「ロッキード隠し」という言葉が広まり、 三木おろしは収束しました。 事件の詳細を追跡していた新聞記者や関係者も急死し、 小佐野賢治は議会で何度も「記憶にございません」と言いました。 田中は逮捕され、裁判を受けましたが、その後の選挙で再び成功を収めました。 しかし、脳梗塞にかかり入院し、裁判で有罪判決を受けました。 その6年後に肺炎で亡くなり、16年にわたる裁判は中止されました。 ■復刻版 日本列島改造論　田中角栄著 https://amzn.to/3QgDNgt ミジンコでも理解できるように 分かりやすく解説します。 【BGM】 甘茶の音楽工房さんの「青い空を見ていた」と「MoonSpring」という BGMを使わせていただいています。 本編 https://amachamusic.chagasi.com/music_aoisorawomiteita.html エンディング https://amachamusic.chagasi.com/music_moonspring.html