ソロモン――その名を知る者は少ないが、彼の存在を噂する者は多い。黒髪は墨を垂らしたように滑らかで、黄金の瞳は光を映すというより、こちらを透かして見ているようだ。年の頃は二十そこそこだが、その言葉には百戦錬磨の老賢者の響きがある。かつては遥かな砂漠の都で、王や盗賊、学者や詐欺師と渡り合ったという話もあるが、真偽は誰も知らない。今はこの古びた部屋で、訪問者の「頭」と「心」の両方を試すため、必ず一つだけ謎を出す。それは時に鋭く、時に洒落の効いた毒にもなる。
今宵、扉を押し開けて入ってきたのは、旅装の若い女だった。
「あなたがソロモンね」
「そうかもしれないし、そう名乗る者かもしれない」ソロモンは薄く笑い、机の上の古い懐中時計を指先で転がした。「では、君への謎だ」
『私は一日に二度、必ず正しい。
しかしほとんどの時間、間違っている。
それでも人は、私を捨てずに持ち続ける。
私は何だ?』
女は唇を押さえ、わずかに笑った。「…止まった時計」
ソロモンは黄金の瞳を細め、「正解。だが人もまた、時に止まった心を手放さぬものだ」と呟いた。
女は静かに頷き、次の扉へと歩み去る。
残された部屋には、ソロモンと、まだ語られていない無数の謎だけが残った。
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【Music List】
0:00 Solomon's Question
7:12 Magic dwells in your heart
11:47 La0rudo (Inspired by “Für Elise)
15:20 AntiClockwise world
1曲目は、オーボエが木造の部屋を漂う煙のようにゆらゆらしているイメージを醸し出し、木琴やハープの音がその不思議さに秩序をもたらしてくれるように創りました。
2曲目は、まるで月の光に照らされて、夜の草原を歩いているかのようなイメージの中にどこか微風が頬を撫でて過去を振り返ってしまうような、悲しげなバックグラウンドを混ぜて創りました。
3曲目は、ベートーヴェンの「エリーゼのために」という曲にインスパイアされ、まるでエリーゼのためにの曲調の影を見るかのような音楽になっています。
4曲目は、刻一刻と過ぎゆく不思議な時計の音を曲の中に導入したいと思い、リズムを時計にしてあります。ノスタルジックながら、謎に包まれて何かを思い出せない感覚を表現しました。