≪ウマイヤ朝の統治≫
①アラブ人第一主義…アラブ人が支配者階級を独占し、ジズヤ・ハラージュの免税特権あり
→( アラブ帝国 )
②征服地の住民
・( マワーリー )(非アラブ人のイスラーム改宗者)、( ズィンミー )(異教徒)の存在
・( ジズヤ )(人頭税)、( ハラージュ )(地租)を負担
・アラブ人以外は改宗しても免税を認められず⇒反感高まる
※近年の研究ではウマイヤ朝末期にはマワーリーへのジズヤの負担は廃止されたとしている(ただし時期が遅すぎたため、ウマイヤ朝は滅亡した)
<イスラーム帝国の成立>
〇( アッバース )朝(750~1258)の成立
①成立の背景…ウマイヤ朝の政策(アラブ人第一主義)、マワーリーの不満
②( アブー=アルアッバース )の建国(750)
・初代カリフ アッバース家出身 ムハンマドの叔父アル=アッバースの子孫
・マワーリーやシーア派を利用して建国(建国後はシーア派の弾圧)
・( タラス河畔 )の戦い(751)…唐の将軍・高仙芝を破る
→( 製紙法 )の西伝 ⇒欧州へ
③( マンスール )(754~775)第二代
…首都として( バグダード )(「平安の都」)を建設
④( ハールーン=アッラシード )(位786~809)第五代
・アッバース朝の最盛期 フランク王国のカール大帝と使節を交換
・イスラーム文化の黄金期、(『 千夜一夜物語 』)(アラビアンナイト)にも登場
≪アッバース朝の政治≫
①( イスラーム帝国 )
・イスラーム教徒の平等原則が確立(イスラーム教徒であればジズヤは廃止し、ハラージュを平等に負担する)
・行政機関の統括者である宰相( ワズィール )や行政官僚などにイラン人を中心とするマワーリーを起用 官僚制度の発達(→行政の中央集権化)、
②イスラーム法( シャリーア )や、ムハンマドの言行と伝承の記録( ハディース )
に基づく政治
③官僚や地方総督( アミール )には俸給を支給( アター制 )
<イスラーム帝国の分裂>
〇アッバース朝の衰退と分裂
①ハールーン=アッラシードの死後、アッバース朝衰退
②モロッコのイドリース朝(789~985)、エジプトのトゥールーン朝(868~905)など各地のアミール(軍司令官・総督)が自立し、独立政権を樹立
※イドリース朝は史上初のシーア派政権とされる王朝
③カリフの主権が及ぶ範囲は縮小
〇( 後ウマイヤ )朝(756~1031)
①ウマイヤ朝の一族が( イベリア )半島に逃れ、建国 首都:( コルドバ )
②最盛期( アブド=アッラフマーン3世 )(位912~961)…カリフを自称(929)
③高度なイスラーム文明 コルドバの大モスク( メスキータ )建設
〇( ファーティマ )朝(909~1171)
①チュニジアに建国(909)→エジプトを征服し、首都( カイロ )を造営
②当初よりカリフを自称 過激( シーア )派(イスマーイール派)を信仰
③( アズハル学院 )創設(972)…カイロに造営、現存する世界最古の大学
④エジプト、モロッコ(イドリース朝)、シリアを征服して領域を拡大
〇( ブワイフ )朝(932~1055)
①イラン系シーア派政権→( バグダード )入城(946)
②アッバース朝カリフより( 大アミール )に任命され、政治・軍事権を獲得
⇒アッバース朝は名目的存在に
③( イクター )制を開始
・軍人に従来の俸給の代わりに分与地の徴税権を与える仕組み
・それに応じた軍事奉仕を義務づけた