最初に触れている傾き=tanでの解法は2つの直線のどちらかの傾きが無しになる場合(Pの座標でx=1やx=-1の場合)もあるので場合分けが面倒そうですね。
この動画を視聴している方の多くは、おそらくですが中学受験をした大都市圏に住んでいる人なのではないかと勝手に想像しております。それか進学校の先生方か。
今回は中学受験に関して、僕が思うことを書きます。
予備校で現役生を教えていると毎年毎年はっきりとわかることですが、実際のところ中学受験組と高校入試組で受験結果に差はありません。要は、1年早く学んでいる中学受験組が大学受験で有利かというと全くそんなことはありません。
具体的に言うと、僕の勤務する予備校の現役生は、高2の夏まで、中学受験組と高校入試組で1年分カリキュラムが異なるのですが、高校入試組は高2の夏期講習で数II Bの未修単元の講座と数IIIの極限微分の講座を詰め込みで受講していただき、9月中は各自復習期間として、高2の9月末にクラス分けテストを行い、中学受験組のカリキュラムと合流します。
ちなみに中学受験組は高1の三学期には数IIIに入っているので学習進度に天と地ほどの差がありますが、10月にクラス分け、高3頭にクラス分けなどを経て、最終的な受験結果はというとここ10年くらい見ていても、どちらかというと高校入試組の方が結果を出しています。もちろん中学受験組にも優秀な子はたくさんいますし、高校入試組にも勉強に向いてない子はいくらでもいます。
ここで言いたいのは、昨今の中学受験させないと不安、中学受験させるとカリキュラムが1年早く終わって入試演習に1年取り組む時間がある、という考え方はあまり意味がないということです。まあ1年浪人しても多くの子は正直成績が上がらないこと(下がることも多い)を考えれば、当たり前かもしれません。浪人して大きく伸びるのは、それまで勉強に力を入れる余裕のなかった子たち(部活に明け暮れていた子など)なので。
結局のところ、1年早く学ぼうが、中高一貫で質の良い(と一般には思われている)授業を受けようが、塾・予備校に通おうが、詰め込み教育だろうが、受験勉強に向いている子は受かるし、受験に向いてない子は向いてないということです。環境が〜、という方も大勢いらっしゃいますが、僕は努力できるかどうかも含めて、向き不向きという点でほとんど遺伝だと感じます。
本当に一言で言うなら、僕の仕事も含めて生徒たちに与えられる学業という点での教育の影響はほぼないということですね。
ちなみに僕自身は中学受験をさせてもらった身ですが、自分の子供たちに中学受験を勧めたいとは思いません。本人がしたいと言ったらさせますが、個人的には10代を勉強漬けの生活で過ごして欲しくないし、中には金銭感覚がバグっていたり、勉強に偏りすぎていたり、学歴ばかり気にする友達もいたりして中高一貫校だからと言って何もかもが環境として優れているわけではないので。
この授業を見ている多くの方々とは逆の価値観をここで発信することが多いことを僕自身自覚しておりますが、これらは紛れもなく僕の本心です。視聴者の方々が考えているであろうことと同じ意見となるような内容を発信してもあんまり生産性がないので。「逆に考えていること」ほど発信するのは「そういう見方、そういう価値観もある」という視点を持ってほしいという狙いもあったりします。