アプリ「okke」で効率よく学ぶ!

【裏技!?】アメリカ大統領を3期以上を務める方法


その他
2025年5月14日

皆さん、こんにちは。

先日、アメリカのドナルド・トランプ大統領が「(3期目を)可能にする方法はある」と発言し、大きな話題になりました。

ただこの発言を受け「アメリカで大統領を2期超えて務めることはできないはずでは?」と疑問に思った方も多いのではないでしょうか?

しかし実は、アメリカの憲法によると3期以上、大統領を務めることは完全に不可能ではないのです!

今回は「アメリカ大統領を3期以上、務めるための裏技」とそもそもなぜアメリカにて「大統領任期制限」が設置されているのか、について話していきます。

大統領任期制限の歴史

もともとアメリカには、「大統領を3期以上は務めない」という慣例はありましたが、憲法上の制限はありませんでした。

ちなみにこの慣例はワシントン初代アメリカ大統領が2期目で辞めたことに由来するとされています。

ところが1933年にアメリカ大統領に就任したルーズベルト大統領は1945年までの計4期務めました。

彼は世界的な大恐慌の最中にアメリカ大統領に初当選し、戦時下の安定と指導力を求められ、4期目に突入しましたが、4期目の途中で亡くなりました。

彼の死後、権力の集中を懸念した議会と国民は、1951年に憲法修正第22条を制定。

そこで初めて「(アメリカ大統領に)いかなる者も2度以上選出されることはない」と定められました。

裏技の仕組み

今回、3期目を目指すにあたりポイントになってくるのは、「選出されることはない」という文言です。

そうです。「2度以上の選出を規制する」文言はありますが、どこにも「2度以上アメリカ大統領に就任してはならない」とは書かれていないのです!

ただ皆さん「アメリカ大統領に就任する為には選挙にて選出されないといけないから、結局3期目を迎えることは不可能じゃん」と思われるかもしれません。

しかし選挙で選出されずに大統領に就任する裏技が存在します。

それは副大統領からの昇格です。

副大統領経由の裏技

アメリカでは、大統領の辞任や死亡などにより大統領が職務をできない場合には、副大統領が大統領に昇格するシステムとなっています。

また副大統領に立候補した後、大統領に就任すること自体には制限がありません。そのため理論上ではありますが次のようなシナリオが可能となってきます。

  1. トランプ氏の部下が大統領候補として出馬。
  2. トランプ氏が副大統領候補として出馬。
  3. 当選後、部下の大統領がすぐ辞任。
  4. トランプ氏が大統領に昇格。


もしこのシナリオを実現できれば、トランプ大統領は憲法を破らず3期目、さらには4期目も務めることが可能となります。

立ちはだかる大きな壁

ただし、この裏技を実現するにはいくつもの大きな壁が存在します。

共和党内予備選の突破

まず1つ目の壁は共和党内の予備選です。

アメリカ大統領選挙に共和党候補として立候補するためには共和党内の予備選挙を勝ち抜く必要があります。

ただし、もし共和党候補では無く無所属等で立候補する場合は、この予備選挙を回避する事は可能です。※ちなみに無所属でアメリカ大統領選挙に勝利した例は現状、存在しません。

国民の支持

次に壁となるのが大統領選挙本選です。この大統領選挙は共和党候補や無所属候補であったとしても戦う必要があります。

また、全米規模の選挙に勝つ必要があり、当選は容易ではありません。

党内や国民の反発

またトランプ大統領の操り人形になる候補を立てる作戦に特に共和党支持者が納得するか疑問が残ります。

もし共和党支持者の理解を得られないままこの裏技を実行すると最悪、共和党が真っ二つに割れてしまうかもしれません。

憲法の解釈で裁判沙汰になる可能性

もしトランプ大統領の部下が予備選挙や大統領選に当選した後に辞任をしトランプ大統領が次期大統領に就任したとしても「憲法の解釈次第では裁判沙汰になる可能性」があります。

なぜなら大統領を2期務めた後、副大統領経由で大統領に就任した例は過去にないからです。

また世界には残念ながら「前例至上主義」を掲げる人間が多いため、憲法修正第22条の解釈を変更し、当選を無効にする可能性もあります。

最近のトランプ大統領の発言

最近、トランプ大統領本人は「3期目を目指すつもりはない」といった趣旨の発言しています。しかし過去には「他の抜け道がある」とも語っています。

また、トランプ大統領は時折「真逆の主張」を話す節があるため、表向きには「3期目を目指さない」としつつ、次期大統領選挙が近づいてきたタイミングで「3期目を目指す」と言い始める可能性はゼロではありません。

そして現在トランプ大統領のチームメンバーは「今回紹介した裏技を含め新たな戦略や法律の隙間を探している」ことは確実ではないでしょうか?

まとめ

このように現実的に、トランプ大統領が3期目を実現する可能性は非常に低いものの、憲法上の穴を突くことで3期目以降も大統領を務める方法があります。

また1951年の憲法修正第22条制定時には、こうした抜け道が想定されていなかったのも1つの原因でしょう。

今後のアメリカ大統領選挙において、こうした議論が再燃する可能性も大いに存在します。

そのため1つの知識としてこうした裏技を使うことで3期目も4期目も大統領を務める方法があることを知っておくべきではないのでしょうか?

私個人の意見としては「アメリカ国民が望むのであれば可能」だと思います。皆さんはどう思われますか?コメント等でお寄せください。

最後までありがとうございました。

この記事の著者

profile-img
くま吉

トヨタからN高へ クルマが大好きです!自動車や政治のことなどわかりやすく描いていきます!