通信制高校を卒業して感じること
皆さん、こんにちは。
普段から私の記事を読んでくださっている方はご存知かもしれませんが、私は高校1年生のときは「科学技術学園高等学校」という通信制高校に、2年生以降は「角川ドワンゴ学園N高等学校(通称:N高)」に通っていました。
いわゆる通信制高校を3年間フルで体験し、しかも異なる2校通ったという体験談は、ネットを探してもなかなか見つかりません。
そこで今回は「通信制高校を卒業して感じること」をテーマに、良かった点と少し気になった点をそれぞれ紹介していきます。
通信制高校ってどんな学校?
まず通信制高校について簡単に説明をします。
通信制高校とは、全日制の高校(いわゆる普通の高校)とは異なり、オンデマンド授業やレポート提出などを通じて単位を取得するスタイルの高校です。
通学の頻度は高校によって異なりますが、N高のように「年間わずか約6日間」の通学だけで卒業できる高校も存在します。(高校によっては週1回の通学などが必要な場合があります)
また皆さんのイメージでは通信制高校に通う生徒は不登校経験者などが多いイメージをお持ちかもしれません。
しかし実際には極々普通の高校生、働きながら学びたい方、学業以外に力を入れている方などさまざまな人たちが在籍しています。
さらに近年通信制高校に通う人間は年々増加しており、2023年度の文部科学省の調査によると約12人に1人が通信制高校に通っているとされています。
通信制高校に通って良かった点
まず1番に感じたのは、「とにかくコスパ(タイパ)が良い」ということ。
普通の高校では、ほぼ毎日授業に出て、テスト勉強をして…、ようやく単位を取得出来るのが一般的です。
しかし通信制高校なら、必要なレポートを提出さえすれば、単位を取ることが出来ます(年度末に簡単なテストの受験は必須です)。
もちろん楽なことばかりではありませんが、「比較的簡単に高校卒業資格が得られる」という点は、大きなメリットだと感じました。
また特にN高では通学が非常に少ないこともありむしろ年数回のスクーリングを「ちょっとした旅行感覚」で楽しむことが出来ました。
さらに、N高では「社会で生きる力」につながるような話を、先生からぽろっと聞ける機会もあり、普通の高校では得られない力を身につけることが出来ました。
トヨタで働きながらでも両立できた
私は高校1年生のときは、トヨタ自動車で働きながら通信制高校に通っていましたし、2〜3年生のときはokkeで記事を書いたりメディア活動をしたりと、かなり自由な時間の使い方をしていました。
それでも高校を卒業できたと事実からも、通信制高校は「自分で何かに時間を使いたい人」にはかなり相性が良いと強く感じます。
(N高へ編入後の活動の一部)
(著者が撮影)
通信制高校の少し気になった点
ここまで通信制高校に通ってよかった点を紹介してきましたが当然、困ったこと沢山ありました。
まずは「先生の対応」。
特にN高のような大規模な通信制高校では、担任の先生に直接会う機会がほぼないため、どういう人なのか分からないことが少なくありません。
一応Slackなどで連絡は取れますが、「この人やる気ある?」みたいな返信が来たり、「誤字が多すぎて読めないよ…」というような返答をされることもありました。
また、何か質問をしても「部署が違うので分かりません」や「担当部署がわかりません」、「担当に聞きます」と言われたまま数日〜数週間返事がない、というケースも多々ありました。
地方在住だとリアルの出会いは少なめ!?
次に、友達や恋愛の話。よくN高は「オンラインを通して友達ができる」と言っていますが、正直これは住んでいる場所にもよりますね。
私は地方に住んでいたので、正直周りに生徒はほとんどいません。
もちろん都会勢はリアルで会ったり遊んだりしていますが、地方の人間ほど、リアルで会って親密になるのは難しいそう感じました。この点は少し「期待外れだな」と感じた部分ですね。
雑学:MacBookは必要?
N高に入学すると、「MacBook Airを買ってください」という案内があります。ただこれは人によりますね。
例えば課外活動やインターンをする予定があるならMacBookは必須アイテムになります。
でも「単位さえ取れればいい」という人は、スマホでもレポート提出できるので無理に買う必要はないかもしれません。
ただ、後から何か活動をしたくなったときのために、いま余裕があるのなら買っておいて損はありません。
まとめ
このように私は3年間、2校の通信制高校に通い本当にたくさんのことを学びました。もちろん良かった点もあれば、少し気になった点もありました。
でも総合的には、私は通信制高校を選んで良かったと思っています。
この記事が、通信制高校に通うことを検討している方、もしくは今通っている方の「不安解消」や「悩み解決のヒント」になっていれば幸いです。
次回は「通信制高校の1日」について紹介する予定ですので、「ここが知りたい!」ということがあれば、ぜひコメントなどで教えてください!
最後までありがとうございました。