【参院選特集】隠れ無所属に要注意!本当に無所属か見分ける方法
全国45の選挙区と全国比例区合わせて125の議席を争う参議院選挙が7月3日に告示され、戦いの火蓋が切られました。
そこで今回は皆さんも「騙される」かもしれない「隠れ無所属」について紹介します。
無所属って本当に「無所属」なの?
ところで皆さんが、投票する際に何を「判断材料」にしますか?
もちろん選挙には多くの判断材料がありますが、その中で1番の判断材料となるのは「所属政党」だと思います。
なぜなら、最終的に国会では政党ごと※に政策方針が決まり政治が進むからです。※厳密には国会内は会派となります。
しかし、最近は「無所属」と言いながら実質的に政党の支援を受けている、いわゆる「隠れ無所属」というケースが増えているのです!
たとえば…
- 地域的に自民党や立憲民主党などの組織票が欲しいが、無党派層には嫌われるため、あえて「無所属」で出馬する。
- 無所属で出馬しながら、自民党や立憲民主党の都道府県連が支援をしている。
- 「連合〇〇」や「〇〇県民連合」のように名前は異なっていても、実態は特定政党の県連や支持母体が支援しているケース。
- 当選後すぐに政党に入る。
決してこのような戦略は違法ではありません。しかし、有権者からすると「騙された」と感じますし、有権者を欺くような人が、政治の場で国民に誠実であるとは限りません。
隠れ無所属を見抜く4つのポイント
では、どうすれば「隠れ無所属」を見抜くことができるのか、特に大切な4つのポイントを紹介します。
①政党幹部が応援に来ているか
→ 選挙戦の応援演説に、特定政党の代表や幹部が登場していないか確認しましょう。
②政党のSNS・公式HPで紹介されているか
→ 政党や幹部の公式アカウントやホームページで「この候補を応援しています」と紹介されていないか確認しましょう
③ポスター・ビラの推薦や支援団体の記載を確認
→ 「○○党推薦」や「〇〇連合推薦」など、非常に小さく書かれている場合もあるので要注意です!
④過去の選挙や発言をチェック
→ 前回の選挙でどこに所属していたか、そしてTVなどで、どのような言動をしていたか、を調べると本来の政党が見えてくることがあります。
具体的な事例
先月行われた東京都議会選挙の目黒選挙区では、わずか500票あまりの得票差で当選した無所属の候補が、当選後に自民党の公認を受けて所属することとなったのです。
当然ながらSNSなどでは「無所属じゃないって知っていたら投票していなかった」などの多数の声が上がっていました。
最後に
ここまで隠れ無所属について紹介をしてきましたが、政党を基準に選ぶのも、候補者個人で選ぶのも自由です。
ただし、「無所属だから中立」「無所属だから、しがらみがない」と思って投票するのなら、少なくともその候補が「本当に無所属なのか」を1度確認してから投票することを強くおすすめします。
それが、より良い政治をつくるための第一歩です。
最後までお読みいただきありがとうございました。