【参院選特集】各党のSNS戦略を調べてみた!
2025年7月3日に告示され、ついに始まった今年の参議院選挙。
投票において有権者が投票先を判断する際、「SNS」は今や欠かせないツールの1つです。
そこで今回は、 YouTubeを中心に「各党のSNS戦略」を調べてみたので紹介します!
各党のSNS戦略
YouTube登録者数ランキングTOP5
まずはこちらのランキングご覧ください。
政党のYouTube登録者数トップ5※2025年6月29日時点
1位 立花孝志(NHK党)76.4万人(URLはこちら)
2位 たまきチャンネル(国民民主党玉木代表)57.3万人(URLはこちら)
3位 百田尚樹チャンネル(日本保守党百田代表)44.4万人(URLはこちら)
4位 れいわ新選組公式チャンネル37.7万人(URLはこちら)
5位 [公式]石丸伸二のまるチャンネル(再生の道石丸代表)35.3万人(URLはこちら)
※国政政党・主要政治団体・政党代表の個人チャンネル
意外にも、自民党・公明党・立憲民主党といった、既存大政党がランキング外なのです。
とはいえ、各政党がSNSに力を入れていない訳ではありません。各政党はそれぞれのSNS戦略を組み、発信しています。
各政党のSNS戦略を紹介!※
自由民主党(自民党)
現在、政権を担っている自民党はYouTube登録者数は13.9万人と、先ほどの5党と比べると控えめですが、政策や公約などを発信されています。
最近では、自民党総裁の石破総理を起用し、政府としての政策や自民党としての公約などを、YouTube shortで積極的に発信をされています。
また、青山繁晴参議院議員が運営するYouTubeチャンネル「青山繁晴チャンネル・ぼくらの国会(登録者数65.4万人)」や、前総理系YouTuberとも言われている岸田文雄前総理が運営するYouTubeチャンネル「岸田文雄(登録者数18.8万人)」など、個人で発信力を持つ議員も多く、党全体としては、積極的にSNSを活用されています。
(自民党公式YouTubeのURLはこちら)(青山繁晴チャンネル・ぼくらの国会のURLはこちら)(岸田文雄公式YouTubeのURLはこちら)
立憲民主党
現在、自民党に次ぐ議席を保有し、最大野党として知られる立憲民主党のYouTubeチャンネル登録者数は4.07万人、周りの政党と比較すると少なめな数字になっています。
しかし、動画の投稿はかなり高い頻度で行われています!
内容としては、予算委員会などで、政府や自民党などを厳しく追求している様子や、公約などが投稿されています。また最近では、小川幹事長が地元の香川県に帰省された際の様子をVlog風に発信するなどの工夫がされていました。「立憲民主党がどのような政党なのか」
が分かりやすい発信が行われています。
(立憲民主党公式YouTubeのURLはこちら)
国民民主党
昨年の衆議院選挙で大躍進を果たし、一躍注目を集める存在となった国民民主党。
昨年の衆議院選挙では、SNS上で石丸伸二氏とのコラボで無党派層への支持を集めました。
また、国民民主党公式チャンネル(チャンネル登録者数25.6万人)や、玉木代表が運営する「たまきチャンネル(チャンネル登録者数57.3万人)」では、現在の政治的な課題や国民民主党が掲げる政策を「わかりやすく」伝える工夫を施した動画などを発信しています。
最近では玉木代表と榛葉幹事長を使った、アニメ風の動画など、ユニークなSNS戦略も組まれています。
(国民民主党公式YouTubeのURLはこちら)(たまきチャンネルYouTubeのURLはこちら)
公明党
自民党と共に政権与党として、長年政権運営を支える公明党チャンネルのチャンネル登録者数は22.2万人と、大規模な既存政党としては、比較的登録者数が多い政党となっています。
内容としては、記者会見の様子や所属議員が登壇した衆参の本会議場での演説などが投稿されています。
また今年1月に開設された「公明党のサブチャンネル(チャンネル登録者数12.2万人)」では他党とのコラボや、昨年大敗を期した衆議院選挙の落選議員の密着動画などで、若者層への認知と支持拡大を目指されています。
最近では実業家の「堀江貴文氏」と「石破茂総理」の対談が公開されており、正直「これが政党公式チャンネルなのか」と良い意味でびっくりするSNS戦略を組まれています。
(公明党チャンネルのURLはこちら)(公明党のサブチャンネルYouTubeのURLはこちら)
日本維新の会
大阪で絶大な支持を集める維新の会。そんな日本維新の会のYouTubeチャンネル登録者数は11万人。
発信内容としては、維新の会が掲げる公約や、主義・主張を著名人とのコラボも通しながら、積極的に発信をされています。
今回の参議院選挙に向けて日本維新の会は「社会保険料の負担減少」に力を入れており、音喜多前参議院議員や吉村代表を中心に、社会保険料の問題点などをわかりやすく発信されているのです。
また、最近は、吉村代表自ら、Xなどで「社会保険料」をテーマにした「ショートドラマ」を投稿しており、「社会保険料」の問題点を簡単に伝えるSNS戦略もとられています。
(日本維新の会公式YouTubeのURLはこちら)
日本共産党
日本の政党の中でも特に長い歴史を持つ日本共産党のYouTubeチャンネルの登録者数は16.2万人と、自民党や立憲民主党と比べると非常に多い数となっています。
YouTube上では、〇〇委員会の様子や、国民が持っている共産党に関する疑問に答える動画などを頻繁に投稿しており、一定の支持を得ることに成功しています!
また、日本共産党が掲げる主義・主張も、YouTubeを始めSNSで分かりやすく発信しています。
今回の参議院選挙に向けては、「消費税の減税」、「インボイス制度の廃止」などに関する発信も積極的に行うSNS戦略をとっています。
(日本共産党公式YouTubeのURLはこちら)
参政党
そもそも、参政党とは「投票したい政党がないなら自分たちで作ってみよう」と有志が集まり2020年に設立された政党なのです!
そんな参政党のYouTube登録者33.9万人と、SNS上でも強い支持を得ています。
YouTube上では、参政党の神谷代表自らショート動画にて、時事ネタや政策を分かりやすく解説しています。
また、政治・政策色があまり強くない長編の動画も発信されており、支持拡大を目指しているのです。
今回の参議院選挙に向けては、「新日本国憲法」や「投票する際には当日にポールペンで」などと発信しています。
(参政党公式YouTubeのURLはこちら)
日本保守党
こちらの日本保守党も、2023年設立に設立された比較的新しい政党です。
日本保守党は、その名の通り「保守」を掲げた政党となります。
そんな日本保守党の公式YouTubeチャンネルの登録者数は6.19万人ですが、日本保守党百田尚樹代表の個人チャンネルは44.4万人と、保守層をメインに支持を集めています。
当時この百田尚樹チャンネルは、極めて短い時間で同じ保守政党である「自民党」のチャンネル登録者数を超えたことでも話題になりました。
最近は名古屋前市長の河村たかし共同代表(衆議院議員)と百田尚樹代表の間でのトラブルも明るみになりSNSを中心に賛否が集まっています。
(日本保守党公式YouTubeのURLはこちら)(百田尚樹チャンネルのURLはこちら)
社会民主党(社民党)
前身である「日本社会党」時代は55年体制の中、主力な野党として存在感を表せていた現在の社会民主党。
現在、国会内では立憲民主党と会派を組む社会民主党の公式YouTubeチャンネル登録者数は0.7万人と他の党と比べて非常に少なめです。
また、YouTube上での発信には、とても消極的ではありますが、所属議員が〇〇委員会で発言する様子などを発信しています。
今回の参議院選挙の全国比例区には、高校時代の学歴と共に芸能界で活躍する「ラサール石井氏」の立候補を表明しており、直近のYouTubeはラサール石井氏を前面に出したSNS戦略を見ることができます。
(社会民主党公式YouTubeのURLはこちら)
れいわ新選組
元俳優の山本太郎氏によって2019年に設立された政党「れいわ新選組」も、SNSを積極的に活用している政党の1つです。
れいわ新選組の公式YouTubeチャンネル登録者数37.7万を超えており、政党のYouTubeとしてはトップレベルの登録者数となっています。
そんなれいわ新選組は、街頭演説や支援者との交流の場の切り抜き動画を頻繁に投稿しており、「難しい政治の内容であってもわかりやすく解説」するSNS戦略をとっています!
また、国会内で政党として唯一「北朝鮮に対する経済制裁」に反対した、ユニークな政党でもあります。
今回の参議院選挙では「消費税の減税」や「現金給付」などの公約を掲げています。
(れいわ新撰組公式YouTubeのURLはこちら)
再生の道(石丸伸二)
昨年の都知事選では、SNSとリアルをフル活用し2番目となる得票数を獲得した石丸伸二氏が率いる再生の道。
先月の都議選では、当選こそ果たせませんでしたが、再生の道公式YouTubeで配信をしながらオーディション形式で候補者を選出、約40万票の得票数を得ることに成功していました。
石丸代表の個人YouTubeチャンネル「[公式]石丸伸二のまるチャンネル(チャンネル登録者数35.3万人)」では「投げ銭を通じた対話」や第三者による「切り抜きバズ」などが特徴的なSNS戦略となっています。
(再生の道公式YouTubeのURLはこちら)([公式]石丸伸二のまるチャンネルのURLはこちら)
NHK党(立花孝志)
「NHKをぶっ壊す!」でお馴染みのNHK党は特にSNSに力を入れている政党です。
党首の立花孝志氏が運営するYouTubeチャンネル「立花孝志」のチャンネル登録者数は76.4万人に上り日本の政治家ではダントツトップの登録者数になっています。
YouTubeを軸に、国民会見(国民に向けた会見という事で記者会見のことをあえて国民会見と読んでいます)や政党の活動を出来るだけ公開!
透明性を重視し、動画を通して政策・主張をわかりやすく発信されています。
また、NHK党と言えば「NHK問題」のイメージがありますが、NHK問題以外にも不法移民問題などにも力を入れており、「NHKをぶっ壊す」と共に「真面目な人がバカを見ない社会」の実現も掲げています。
なお前回の参議院選挙では完全にSNSのみ(政見放送は除く)で所属議員が当選するなど、SNSに力を入れている党の1つです。
(立花孝志(NHK党)公式YouTubeのURLはこちら)
※10の国政政党に加え、今回の参議院選挙で国政政党になる可能性が極めて高い再生の道とNHK党を含めて紹介しています。
終わりに:SNSも投票の判断材料へ
このように多くの政党がそれぞれのSNS戦略を立てて発信をされています。
もちろん、街頭演説や実際の活動でも投票に向けた判断材料になりますが、SNSはいつでも誰でも政策を知ることができる強力なツールです!
またTVでは報道されない政策や政党などの真実をSNSでは容易に確認することもできます。
ぜひ、投票の前に「気になる政党の公式チャンネルや代表者の動画」をチェックしてみてください。
彼らの政策・主張を知ることができ、良い判断基準になりますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。