【参議院選挙】選挙は祭りだ!参院選の街頭演説を聞いてきた結果…
2025年7月3日に公示され、いよいよ戦いの火蓋が切られた参議院議員選挙。
そんな選挙に欠かせないのが候補者や政党による「街頭演説」です。
そこで、公示日に兵庫選挙区の街頭演説に参加したエピソードを踏まえながら、「選挙は祭りだ!」をテーマに、街頭演説について紹介していきます!
取材の意向とお詫び
今回取材した兵庫選挙区は定数3人に対し、前回の参院選に並ぶ過去最多タイの13人が立候補する激戦区です。
また情勢調査も下記の通り、大接戦であることが報じられています。
7月4日の日経新聞(こちら)
優位:泉(無所属、立憲民主党県連推薦・新人)
伯仲:加田(自民党・現職)、加藤光(公明党・現職)
激しく追う:藤原(参政党・新人)、多田(国民民主党・新人)、立花(NHK党・元職)、吉平(日本維新の会・新人)
※敬称略、順番は届出順
7月5日の読売新聞(こちら)
一歩抜け出し:泉(無所属、立憲民主党県連推薦・新人)
競り合い:加田(自民党・現職)、加藤光(公明党・現職)
追い上げ:藤原(参政党・新人)、多田(国民民主党・新人)、立花(NHK党・元職)、吉平(日本維新の会・新人)
※敬称略、順番は届出順
そこで、今回は情勢調査1番手で元明石市長の泉候補(新人)、情勢調査2番手で自民党所属の加田候補(現職)、情勢調査3番手の中で唯一元参議院議員のNHK党所属の立花候補への取材、そして石破総理の演説にも足を運ぼうと考えていました。
しかしながら泉氏は街頭演説の時間・場所の事前告知がなされておらず※、取材することが叶いませんでした。
ここでお詫び申し上げます。
※この日、泉房穂候補は、人口20人ほどの離島で第一声を行ったそうです。
(兵庫選挙区の選挙ポスター掲示板)
(神戸市内にて筆者が撮影)
石破総理の応援演説は“静かなる緊張感”
まず向かったのは、情勢調査2番手、自民党(現職)の加田裕之候補の街頭演説。
筆者は演説開始の50分前に現地入りしましたが、石破総理の登壇が予定されている関係もあり、30名近いSPや無数の警察が待機するなど、異様な緊張感が漂っていました。
これには、3年前に安倍晋三元総理が街頭演説中に暗殺された事件が背景にあると思います。
(演説、開始50分前の様子。多数のSPがいることが見て取れる)
(神戸東遊園地にて筆者が撮影)
入場には金属探知やX線検査など、飛行機の保安検査並みの検査が行われ、それを通過し、会場へ無事に入ることが出来ました!
まずは、ウグイス嬢や兵庫県にゆかりのある自民党議員の前座、そして加田裕之候補の演説が開始されました。
該当演説の内容としては、「1期6年を務めた参議院議員としての活動」や、「かつての兵庫県議会議員としての実績」「消費税の減税」など、兵庫県への深い理解があることを軸に熱く語られていました!
いよいよ石破総理の登場!
その後、予定から約15分遅れで石破総理が登場!
会場には100名〜150名程度の人が集まっていました!
しかし、目の前に居た自民党の地方議員は側近に「総理が来ているのに、会場も埋まらず、全く人がいないのは、おかしい!」と嘆いていたので、想定よりも人は集まってなかったのかもしれません。また一般の方も多くいましたが、医師会や看護師会などそれぞれの団体の旗や服を着用された方も多かったです。
筆者としては10代20代は少ないものの、「思ったより多い人数が集まっているな」と感じました!
演説の冒頭、石破総理は、「30年前の阪神淡路震災の時、地元の記者だった加田候補は積極的に復興に尽力していた」そして「神戸は地元(石破総理の地元、鳥取)から一番近い都会で、憧れていた」ことなどを話しており、初めて総理の演説を聞いた筆者は「政治家の掴みの挨拶ってこんな感じなんだ」と学ぶことが出来ました!
個人的な感想にはなりますが、肝心な演説の内容は「自民党は与党でなければならない」「賃上げを目指す」などの抽象的な表現が多く、「加田候補をなぜ選ぶのか」「何を実現するのか」が伝わりにくいなと感じました。
ただ演説後、石破総理の乗った旧型センチュリーが通りかかった際に「総理!」と手を振ると、窓を開けて応えてくれたのは、少し嬉しかったです。
(石破総理による加田候補の応援演説の様子)
(神戸東遊園地にて筆者が撮影)
“NHKをぶっ壊す”でお馴染み立花孝志候補の演説
次に、情勢調査3番手で唯一参議院議員経験のあるNHK党の立花孝志候補の街頭演説に向かいました。
加田裕之候補の街頭演説会場からは、少し距離があったため、電動アシスト自転車をレンタルし、開始直前に到着出来ました。
到着して電動アシスト自転車を返却していると、何やら真横に人影が…。
なんと、東京大学教育学部を卒業した後、京都大学医学部に入学・卒業をした異色の経歴を持ち、全国比例区にて立候補をしている医者のNHK党・浜田聡参議院議員が、隣でレンタル自転車を返却していたのです!
このように、候補者との距離が近いのもまた1つ、街頭演説の醍醐味かもしれません。
そうこうしている内に、前座が終わり「NHKをぶっ壊す!」でお馴染み立花孝志候補の演説が始まりました。
(立花候補の後に演説を行う全国比例区で立候補している浜田聡参議院議員(中央))
(神戸市きらら広場にて筆者が撮影)
立花孝志候補は「NHKをぶっ壊す」公約に沿って参議院で議席を獲得した過去6年間でNHKの売り上げを1200億円削減したことをアピールし、今回当選した際には「真面目に頑張る人がバカを見ない社会にする」「国民の知る権利を守る」「当選したら日本のトランプとして、トランプ大統領に関税交渉に行く」ことなどを熱弁!
また、全国放送からローカル放送局まで、多くのメディアも集まっており、複数の警察SPに囲まれ、厳重な警備の中でも堂々と演説する姿が印象的でした。
※今年3月、財務省前での選挙演説中に、立花氏を襲撃する事件が起き、警察による厳重な警護がついています。
(立花候補による街頭演説の様子)
(神戸市きらら広場にて筆者が撮影)
貴重な体験
実は筆者、加田裕之候補の街頭演説会場では、非常に貴重な体験に恵まれました。
なんと「読売新聞」さんから、インタビューを受けたのです!
先方からの質問内容は「災害対策」「支持政党」「昨年の兵庫県知事選挙」「石破内閣の評価」などでした。
いつも、筆者はインタビューをする側でされることは無いので、非常に新鮮で貴重な体験となりました!
もし読売新聞で筆者のインタビューを見た方がいればコメントなどで教えてくださいね!
街頭演説には学びがある
今回、石破総理、加田候補、立花候補、そして立花候補の後に演説をした候補者の話を聞いて感じたのは、街頭演説には「学び」が詰まっているということです。
日本社会の問題点や、自分が政治に対して抱いていたモヤモヤの正体を、専門家ならではの視点で解説しており、とても勉強になりました。
正直、体調管理に気を付けないと熱中症で倒れかねない暑さでしたが、それでも行って良かったと感じました。
街頭演説はどこで聞ける?
街頭演説を聞いてみたい!と感じた方に向けて、気になる候補者の街頭演説を聞くコツをご紹介します!
①候補者の公式X(旧Twitter)やホームページをチェック!
→「明日◯時に◯駅前で演説します」など、街頭演説の詳細が載っていることが殆どです。
②政党の公式アカウントをチェック!
→総理や大物政治家の応援演説スケジュールが告知されます!
最後に
このように、選挙はお祭りです!
そして参議院選挙は7月20日日曜日までまだまだ続きます。
皆さんもぜひ1度、気になる候補者の街頭演説に足を運んで 「夏のお祭り」を楽しんでください!
以上、現地からお届けしました!