僕のバイト体験談 ④看板持ち
こんにちは! 中西です
突然ですが皆さんはアルバイトをしたことがあるでしょうか?
「しているよ!」という方もいれば、「したいけど校則で禁止されている」という方も大勢いると思います。
僕自身も初めに通っていた全日制の高校では「したいけど校則で禁止されている」側でした。
それからなんやかんやあって通信制高校に転校したのですが、そこで様々なアルバイトを経験しました。
ということで、皆さんがこの夏休みや、高校卒業後にバイトをする際の参考になればと思いバイト体験談をまとめていきます!
今回は「④看板持ち」です!
些細な出来心
世の中で起きる不幸の一部は起きたものではなく、些細な出来心が引き起こしたものである。
あ、すみません。深夜に執筆しているのでなんかいい感じの書き出しをしてしまったのですが、この看板持ちのバイトを1文に集約するとこうなります笑
まず看板持ちのバイトを説明すると、よく道路に「何キロ先を右折でショッピングセンター〇〇」みたいな看板あるじゃないですか。あれを手で持つバイトの事です。あんなデカくないですけどね。運動会で先頭を行進する応援団が持つ、プラカードみたいなサイズ感です。
要は一時的に何か案内する必要がある際――僕の場合は仮設されている住宅展示場の案内を朝から晩まで持つというような仕事でした。
まあここまでのシリーズを読んでいただけた方はわかる通り(まだ読んでいない方はこちらから)焼肉屋を辞めた後、何だかんだポスティングをこなし、サンプリングの仕事にハマっていた訳ですから、本来看板持ちの仕事はする必要が無いんですよ。しかも看板持ちは時給も最低賃金でしたし。まあ看板持つだけですからね。
けれど何を思ったか当時の自分は、些細な出来心からこのバイトに申し込んでみました。
あ―これマジでヤバいやつだ
当時は2月の初旬。スーツにコートを羽織って出勤するも、外はもちろん極寒です。
クライアントの所に看板を取りに行き、立ち位置に向かうと、まあ人気のない道路。
なんでこんなところで看板持つんだ?という疑問が湧きつつも、9:00 仕事開始。
やれやれ、仕事をしない仕事というのも大変なもんだなと、12:00 の昼休憩を取ろうとスマホを見ます。
9:20
え?
まあ正直12時だとは思ってなかったですよ。11時過ぎてたらいいかな~くらいの気持ちでしたが、20分? まだ20分しか経ってないの? という衝撃。
小学校の休み時間20分も、これくらい長ければよかったんですけどね。
雪
あのー、雪が降りだしたんですよ笑
仕事初めて1時間くらいで。傘ももちろん持っていないですし。もう寒くて寒くて。
しかも何がつらいって、やりがいが全くないんですよ。だって人通らないから。
人の通らない道で雪の中看板を持ち続けなければならないという、アメリカの大学でたまにある心理学のヤバい実験みたいな環境。
泣きそうとかなんかそういう感情よりも、とりあえず温かい所に行きたいが勝りました。
昼休憩
幸い地元の近くで土地勘はあったので、何度か行ったことのあるショッピングモールに向かい、フードコートであったかいうどんを食べました。
誰も知らねえよって話なんですけど、僕冷たいうどんしか食べないんですよ。けれどこの時ばかりはさすがにあったかいうどんでしたね。きつねうどんの大。
そしてこれ派遣バイトあるあるなんですけど、こういう境遇の時ってどうしても周りを見て落ち込むんですよ笑
土曜日のショッピングモールのフードコートですから、家族みんなでマックを食べたり、小中学生が宿題でもしながら騒いでたりするんですよ。自分が昔親と来たことを思い出したりもするし。
それなのに今となっては、せっかく買ったコートもびちょびちょに濡らし、手はかじかみ、髪型もぼさぼさで何をやっているんだと。
ってことで逆にクレープも食べました。
カイロ
クレープを食べた後、ダイソーでカイロを爆買いしました。
カイロって大体家に置いてあるものじゃないですか。なので自分でカイロを買うのが初めてだったのですが、どれを買ったら良いかわからないからとりあえず安いカイロを大量に買って、ポケットに詰め込み、首元にも忍ばせ、万全の態勢で午後の仕事に向かいます。
しかし、カイロは量より質なんですよねぇ。いっぱいあるけど全然温まらないですよ。
大して役に立たないカイロを買ったせいで懐まで寒くなるなんてね。
……まあまあ、そんな感じでした笑
学ぶ
そして僕は学びました。世の中で一番辛いのは、何もしないことであると。
何もせず、必要とされず、ただ立って看板を持っているだけ。これがどんなに辛いことか。
もう金輪際この仕事は辞めよう。しばらくここに来ることもないな。
だから昼のクレープ屋に寄り、タピオカを買って帰りました。ご褒美にね。
まとめ
はい、もう表にするまでもありませんがこちら
全部1ですね。あ、あくまで僕個人の評価であって、この仕事がどうこうとかではないですからね。
世の中に不要で、そして馬鹿にしていい仕事なんて1つもありませんから。誰も通らない道路で看板を持つ仕事以外は。
さて、こんな感じで今後も過去のアルバイトを振り返っていきますので、ぜひ楽しみにしていてください!
読んでいただきありがとうございました。