温泉と銭湯の違い♨️
皆さん、こんにちは。
突然ですが皆さん、温泉と銭湯の違いについて知っていますか?
おそらく多くの方が「温泉?銭湯?どっちもお風呂じゃないの?」と、あまり違いを意識したことが無いと思います。
実は私自身も最近まで、温泉と銭湯の違いをよく知らなかったのですが、調べてみるとその2つには明確な違いがあることが分かりました。
今回は、温泉と銭湯の違いについて、特に大きなポイントに絞って紹介していきます。
温泉と銭湯の違い♨️
①定義の違い
1つ目の温泉と銭湯の違い♨️は法律上の定義の違いです。
実は温泉と銭湯それぞれが法律によって定義されています。
温泉とは、温泉法に基づき、地中から湧き出る25℃以上の水、もしくは25℃未満であっても一定の成分(炭酸、水素、ナトリウムなど)を含んだ水を用いている施設を指します。
つまり、自然由来の水や成分を活かしている入浴施設が温泉です。
一方で、銭湯(公衆浴場)は主に水道水を沸かして提供しており、公衆浴場法に基づき地域住民が日常的に利用するための入浴施設とされています。
いわば、家庭のお風呂を大きくして皆で使えるようにしたような存在が銭湯です。
②成分と効能の違い
2つ目は成分と効能の違いです。
先ほども紹介した通り、温泉は地下から湧き出る水や一定の成分を含んだ水を使用しています。
そのため、温泉に含まれる成分には、神経痛や冷え性、美肌、リウマチなどに効果があるとされるものも多く、さまざまな効能が期待されています。
一方で銭湯は、基本的に水道水を沸かして使用しているため、医療的な効果や特別な効能は、特に期待されていません。
とはいえ、広いお風呂でリラックスすることで、心の健康やストレス解消には大きな効果を期待できるでしょう。
③設備や雰囲気の違い
3つ目は設備や雰囲気の違いです。
温泉は、多種多様な浴槽に露天風呂、さらには自然に囲まれた景色を楽しめる浴槽などが用意されていることがほとんどです。
また温泉の中には旅館や宿泊施設と併設されていることも珍しくありません。
いわば温泉には「癒し」や「娯楽」といった特徴があると言えます。
対して銭湯は、昔ながらの施設が多く、あくまで日常生活の中にある施設です。
また、非日常感は少なく、あくまで地域に根ざした実用的な場所となっています。
④料金と法律の違い
温泉と銭湯の最も大きな違いとなるのが、料金とそれを定める法律です。
温泉は、いわゆる娯楽施設とみなされるため、「物価統制令」の対象外となります。
そのため、価格の上限が定められておらず、場所によっては1,000円以上することもあります。
一方、銭湯は「生活に必要な施設」として位置づけられており、公衆浴場法や物価統制令により、各都道府県の知事が料金の上限を決めています。
例えば東京都では、2025年現在、大人550円、中人200円、小人100円が上限として定められています。
この上限は生活衛生や社会福祉の観点から定められており、特にお風呂のない家庭でも日常的に利用できるよう配慮されています。
(温泉でありながら地域住民の生活の1部にもなっている道後温泉)
(愛媛県道後温泉周辺にて著者が撮影)
スーパー銭湯はどっち?
ここで疑問として出てくるのが「スーパー銭湯って温泉と銭湯どっちなの?」です。
スーパー銭湯は、温泉と同じように娯楽施設のようにも感じられますが、名前の中には「銭湯」という文字も入っています。
皆さんはスーパー銭湯は温泉or銭湯どちらだと思いますか?
実はスーパー銭湯は、法的には銭湯ではなく、温泉と同じく物価統制令の対象外となる「娯楽施設」として扱われます。
多くの場合、温泉成分を含んでいたり、様々な種類のお風呂が設置されていたりするため、物価統制令の対象外となり料金の上限も設けられていません。
つまり、スーパー銭湯は「銭湯」という名前がついていますが、その性質は「温泉」に近いのです。
まとめ
このように温泉と銭湯には、目的や使っている水、効能の違い、そして法律上の違いなど多くの面で違いがあります。
ぜひ皆さんも、お近くの温泉や銭湯を訪れて、違いを体験してみてはいかがでしょうか?
温泉も銭湯も、きっと勉強で疲れた心と体を癒してくれるはずですよ!
最後までありがとうございました。