音楽を聴きながらの勉強はアリ?
音楽を聴きながらの勉強はアリ?
どうもフジです。
今回は、「音楽を聴きながら勉強するって、本当に集中できてるの?」というテーマについて考えていきます。
自習室でもカフェでも、イヤフォンをつけて勉強している人をよく見かけますよね。「音楽を聴いてる方が集中できる」と言われると、いつも「マジ?」「それって本当に集中できてんの?」と思っちゃいます。
みなさんはどうですか?
音楽を聴くと集中力が高まる
「音楽を聴きながら勉強するなんて集中できるわけがない」
かつての私はそう思っていました。
でも、調べてみると、音楽が集中力や作業効率を高めることを示す研究は、実際に存在しています。
たとえば「クラシックなどの穏やかな音楽を流しながら仕事をした人たちの方が、集中力やスピード、気分が向上した」という研究結果が出ています。音楽がポジティブな感情を生み出し、パフォーマンスに良い影響を与えたのではないかとされています。
また、「モーツァルト効果」として知られる現象もありますね。これは、クラシック音楽を聴いた後に、空間認知能力や情報処理能力が一時的に向上するというもの。これも一部の研究で効果が確認されています。
さらに、「音楽があるとやる気が出る」「とりあえず机に向かいやすくなる」といった感覚。これは心理学でいう“作業興奮”とも結びついていて、脳を行動モードに切り替えるスイッチとして音楽が機能する場合もあるんです。
つまり、「音楽を聴きながら勉強しても集中できる」という主張には、それなりの根拠があるってことです。感覚的に語られがちなこのテーマですが、実際には科学的な裏付けもある話なんですよね。
自分に合った環境を見つけよ
ただし、注意しておくべきこともあります。
それは、研究結果というのはあくまで“傾向”にすぎないという点です。
「音楽で集中力が上がる人がいる」というのは確かですが、だからといって「全員が音楽で集中できるわけではない」んですよね。
実際、私は自分で試してみた上で「音楽を聴きながら勉強するなんて集中できるわけがない」と思っていましたし。しかしなぜか、カフェのガヤガヤした環境で最も集中できてしまったり。一方で、私の弟は、ノイズキャンセリングのイヤフォンをつけて勉強してますけど、そういうふうに無音に近い環境のほうが集中できる人もいたり。こうして見ると、どんな環境で集中できるかは完全に人それぞれです。
「音楽派」「雑音派」「無音派」
これらすべてが正解です。
大事なのは、自分に合ったやり方を見つけられているかどうかなんです。だから、「音楽を聴きながら勉強してるけど大丈夫かな?」と心配になってこの記事を開いた人も、自分が集中できていると感じているなら、それは問題ないと思ってOKです。
ただし「本番は無音」だ
とはいえ、ひとつだけ大事な前提を確認しておきましょう。
それは、大学受験の本番では、音楽は流せないということです。
「音楽がある方が集中できる」というのは素晴らしいことです。でも、それが「音楽がなければ集中できない」という状態にまでなってしまっていたら、話は変わってきます。なぜなら、本番は基本的に“無音に近い環境”だから。音楽を聴くのが習慣になっている人ほど、試験当日の静けさに集中力を欠いてしまう可能性があります。
この点をもう少し踏み込んで言うと、音楽派も雑音派も、どちらも“無音で集中できるか”を一度は確認しておくべきです。
カフェのざわつきや、イヤフォンの音楽がないと集中できないのだとしたら、本番ではそれが致命的なノイズになることもあるでしょう。
ただ、やはり特に気をつけるべきなのは音楽派の方かなと。というのも、音楽というのは「能動的に取り入れている刺激」であって、しかも、メロディ・リズム・歌詞など、人間の注意を引きやすい要素が詰まっている。そのため、音楽に頼った勉強スタイルは刺激としての依存性が高くなりやすい気がしています。カフェの雑音などは「環境にたまたまある受動的な音」であり、依存の度合いは相対的に低いわけです。だから、「雑音派」よりも「音楽派」の方が、本番とのギャップでつまずきやすい傾向があるというのが、私の見解です。
どんな環境でも集中できる自分をつくろう
音楽を聴きながら勉強することは、決して悪いことではありません。それでやる気が出たり、集中できたり、勉強のスイッチが入るなら、むしろどんどん活用すべきです。
でも、「音楽がなければ何もできない」状態にはなってはいけません。音楽は道具であって、土台じゃないんです。だからこそ、時々はイヤフォンを外して、無音の中でどれだけ集中できるかを確かめてみてほしいなと思います。もし「なんか物足りない」「集中しにくい」と感じたなら、そこに向き合う必要があるでしょう。
「どこでも集中できる自分」をつくることが大切です。
というわけで今回は以上。