受験生は夏までにこれをやれ
受験生は夏までにこれをやれ
どうもフジです。
今回は、受験生が「夏休み前」にやっておくべき3つのことについてお話ししていきます。
6月になりまして、いよいよ次の長期休暇である夏休みが近づいてきましたね。「夏は受験の天王山だ」とよく言われていますが、だからこそ、夏に全力を出せる状態を今のうちに整えておくことがとても大切です。今回は、そんな夏に向けた準備として、ぜひ高校3年生のみなさんに意識して取り組んでほしいことを3つに絞ってご紹介します。
志望校をひとつに絞る
まず何よりも大切なのは、志望校をしっかり決めることです。
私は高校1年生の春から第一志望を変えずに過ごしてきましたが、高校3年生になって周りの様子を見ていると、意外と「まだ迷ってる」という人が少なくないことに驚きました。中には「この大学を目指したいけど、ダメそうだったらワンランク下げるかも」といった、“本気になりきれない志望”の状態で勉強している人も多かったように思います。
もちろん、併願校や安全校を考えておくのは大切です。でも、日々の勉強の軸になるのは、あくまでも「第一志望」。だからこそ、早い段階で「ここに行きたい」と心から思える大学をひとつに絞ることが、精神的な面でも、学習の方向性という面でも、大きな意味を持ってきます。
また、目指す大学が決まれば、その大学の出題傾向や必要な学力レベルも自然と意識するようになり、勉強の質が大きく変わります。志望校を明確にすることは、受験勉強の土台を築く作業です。まだ迷っている人は、この6月をひとつの区切りとして、自分の志望をしっかり言語化し、ブレのない進路選びをしていきましょう。
過去問に早めに触れておく
志望校を決めたら、次にやるべきなのは過去問を一度解いてみることです。
「過去問は夏以降に取り組むもの」「基礎が固まってからでないと解けない」と考えて、なかなか手を出せない人も多いのですが、それは大きな損です。むしろ、志望校が決まった直後のこの時期だからこそ、1年分だけでも過去問に触れておくべきだと思います。
目的は、合格ラインに届くかどうかを測ることではありません。そうではなく、「志望校の入試がどんな問題を出すのか」「どの分野が頻出なのか」「どのような力が求められているのか」を肌で感じることが、何よりも重要なのです。
そして、それによって「今の自分に足りない力」が明確になります。英単語力なのか、長文の処理スピードなのか、記述の構成力なのか、数学の典型問題なのか、それとも文法知識や読解の解像度なのか。足りない部分を認識できれば、これからの学習をどこに重点を置いて進めればいいかが見えてきます。
もちろん、いきなり合格点を取れなくてもまったく問題ありません。むしろ「全然歯が立たなかった…」という体験こそが、自分を奮い立たせる原動力になります。「今やっている勉強がどこにつながっているのか」をはっきりさせる意味でも、早めの過去問チャレンジは非常におすすめです。
夏までに基礎を固めきる
そして最後のポイントは、夏までに基礎力を徹底的に固めることです。
夏休み以降は、本格的な過去問演習や応用問題への取り組みが本格化してきます。そのとき、基礎に穴があったままでは、どんな問題を解いても得るものが少なく、時間を無駄にしてしまいます。だからこそ、夏に突入する前の今こそが基礎に立ち返る時期なのです。
英語であれば、文法事項や英単語の定着度をチェックし、抜けがあればしっかり補強しましょう。古文や漢文も、敬語・助動詞・句形といった土台が揺らいでいると、どんな文章も読めなくなってしまいます。数学なら、基礎問題集を通じて各単元の典型問題をスムーズに解ける状態にしておきたいところです。
また、注意しておきたいのが「復習の重要性」です。「1回覚えたからもう大丈夫」と思って放置してしまうと、あっという間に忘れてしまいます。私の弟がまさにそれで、1年生の頃に英単語帳『鉄壁』を完璧に仕上げたのに、復習をしなかったせいで2年生の冬にはほぼゼロからやり直す羽目になっていました。
「覚えること」と「忘れないこと」は、まったく別の話です。毎週、あるいは毎日のスケジュールの中に「復習枠」を設けて、覚えたことが定着し続ける仕組みを作っておきましょう。
というわけで今回は以上。
夏のスタートダッシュを切るためには、今この6月の時期に「志望校の決定」「過去問に触れる」「基礎の完成」という3つの土台をしっかり整えることが鍵になります。どれも特別なことではありませんが、やるかやらないかで、夏以降の伸び方が大きく変わってきます。「今しかできない準備」を大切にして、最高の夏に備えていきましょう。