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【物理】なぜ距離(変位)を時間で微分すると速度になる?


物理
2024年9月8日
北の大学生
北の大学生

こんにちは北の大学生です!

高校で物理を勉強している方なら、「距離(変位)を時間で微分すると速度になるよ」なんてことは1回は言われたことがあるのではないでしょうか。急に言われてもなんでそうなるのか理解できないですよね。

今回は現役工学部3年の私なりに、分かりやすくイメージで解説してみようと思います。(物理学科のスペシャリストではないです、すみません😢)

なぜ距離(変位)を時間で微分すると速度になるのか?

では早速解説していきます。

まず単位から納得してみましょう。

変位をx、時間をtとします。(変位というのは、置の化分です。位置が2から5に変化したら変位は3です。わからなければ、一旦「距離」だと思って読んでみてください)
このとき、変位を時間で微分したものは以下の式で表されます。



dxは微小変位、dtは微小時間です。これを割り算だと見ると、変位(m)を時間(s)で割っているので単位は速度と同じになりますよね[(m/s]だから)。ここでまず1回納得してもらえれば良いなと思います。というかぶっちゃけこれが全てです。

では次に、微分の定義からも考えてみましょう。

変位を時間で微分したものというのは、微小時間での、変位の変化の割合(この時間をどんどん小さくしていったもの)を表しますよね。

簡単に言うと、時間の変化に対する距離の変化なので、確かに速度になるイメージが持てます。

以上の説明でなんとなく理解していただけたでしょうか。

等加速度直線運動の基本公式の導出

物理の勉強を始めると、初期の初期で以下の3つの公式(等加速度直線運動)が出てくると思いますが、この公式たちを以上のことを踏まえて導出してみましょう。



②から導出していきましょう。この式は、

(速度)=(初期速度)+(加速度)×(時間)

という、速度や加速度の定義そのものなのでわかりやすいです。(加速度に時間を掛けると、どれくらい速度が変化したかがわかります)

ここで、上で見た通り、変位(x)を微分すると速度(v)になるということでした。裏を返せば、速度(v)の公式を積分すれば変位(x)の公式が求められますね。

ということで②式をtに関して積分すると、①が出てきます。(②の右辺を積分すると確かに①の右辺の形が出てくることを確かめてみてください)

さらに、この2式からtを消去して③式を求めましょう。



以上より、ざっくりとではありますが3つの公式が導出出来ました。物理では、微分や積分の概念を理解していると勉強がスムーズに進んだり、公式が自分で導出出来たりします。

微積を学んだ方は、ぜひ暗記ではなく、「なぜそうなるのか」を常に意識しながら勉強してほしいと思います。


今回はここまでです!
それでは読んで頂きありがとうございました🙏

この記事の著者

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北の大学生

地方自称進学校→河合塾で1年浪人→北海道大学総合理系→北海道大学工学部 受験期の過ごし方、大学生活などを受験生の参考になるように発信していきたいと思います。 質問やリクエストがあればXアカウントの方にコメントかDMお願いします!