6月3日、韓国が変わる日?大統領選とその背景を解説!
こんにちは、Harunaです!
今回は「6月3日、韓国が変わる日?大統領選とその背景を解説!」というタイトルでお届けします。
昨年末から混乱が続く韓国の政治ですが、6月3日の今日、今この時間に大統領選挙が行われています。
尹前大統領が非常戒厳を発令した後、弾劾・罷免されるという異例の展開を経て、今回の選挙に至りました。
この記事では、その混乱の経緯や政治の動きを改めて解説していくので、早速、見ていきましょう!
改めて詳しく解説!韓国はどうなるのか?
<2024.12>韓国で大統領が弾劾・罷免!
2024年12月、韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が「非常戒厳令」を出し、国内に大きな衝撃を与えました。
理由は「北朝鮮の脅威」などとされていましたが、実際は自身の政治的なピンチを乗り切るためだったことが、後から明らかになっています。
その1週間後、韓国の国会は尹氏を弾劾(だんがい:大統領を辞めさせる手続き)し、今年4月、憲法裁判所がこの弾劾を認めて尹氏は正式に大統領をやめさせられました。
韓国では大統領が弾劾されたのは、これで2人目です。
なぜ戒厳令が問題だったのか?
「戒厳令」とは、戦争や大規模な危機のときに軍隊に強い力を与える制度です。
民主主義の国ではめったに使われませんが、尹氏はこれを出して、世の中を混乱させたことで多くの市民から批判されました。
ですが、実はその背後には自身への批判や政治的圧力から逃れる目的があったとされています。
大統領が次々と代行に交代
尹氏の辞任後、韓国では短期間で3人もの「大統領代行」が政権を引き継ぎました。
直近では、李周浩(イ・ジュホ)副首相が代行に就任していましたが、それまでは韓悳洙(ハン・ドクス)前首相→崔相穆(チェ・サンモク)副首相→そして再び韓氏、という流れで代行が交代していました。
この時期の韓国の政権は安定しない状況が続き、国民の不安も高まっていたようです。
大統領選挙の争点とは?
今回の韓国大統領選挙では、以下のような争点があります。
・政治の安定と信頼の回復
・北朝鮮との緊張関係
・中国とアメリカの間での外交のバランス
・出生率の低下(韓国は0.75と世界で最も低い水準)
また、政治的な対立も激しくなっており、尹前大統領の支持派と反対派が街頭で対立する姿も見られました。
有力な候補者たちは?
現在、最も注目されている候補は「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)氏です。
2022年の大統領選でも尹氏と接戦を演じた人物で、今回は労働者の味方として多くの支持を集めており、元は工場労働者で、弁護士を経て政治家になったという珍しい経歴も人気を集める1つの理由となっています。
李在明氏に対抗するのは、与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)氏で、元労働相であり、企業や経済の成長を重視する政策を掲げています。
その他にも、若手の李俊錫(イ・ジュンソク)氏、労働者寄りの権英国(クォン・ヨングク)氏、無所属の黄教安(ファン・ギョアン)氏、宋鎮鎬(ソン・ジンホ)氏などが出馬しており、今回は18年ぶりに女性候補がいない点も注目されています!
選挙の日程と流れ
大統領選挙は6月3日に行われ、投票は朝6時〜夜8時まで行われます。
在外の韓国人は5月20〜25日に事前投票を済ませているため、開票はすぐに始まり、6月4日の未明には当選者が決まる見通しです。
ちなみに、2022年の前回選挙では尹氏がわずか0.73ポイント差で勝ちました。
今回も接戦になる可能性があり、新しい大統領は当選が決まりしだい、すぐに就任します。
尹前大統領のその後
現在、尹氏は「戒厳令を出したこと」に関して内乱罪で起訴され、裁判中です。
今年1月には警察に逮捕され、韓国で現職の大統領が初めて拘束されるという事態になりました。
その後、一度釈放されましたが、5月には「権力の乱用」でも再び起訴され、また、尹氏の側近だった元首相や副首相も同様の罪で捜査を受けていて、出国が禁止されています。
最後に・まとめ
今回は「6月3日、韓国が変わる日?大統領選とその背景を解説!」というタイトルでお届けしました。
今回の韓国大統領選挙は、国の行方を左右する重要な選挙です。
日本の隣国でもある韓国の動きは、日本にも少なからず影響を与える可能性があるので、正確な情報を見極めながら、注目していきましょう!
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう!