絶対にやっちゃダメなノートの取り方 part1
絶対にやっちゃダメなノートの取り方
高校生の皆さんは、学校の授業でメモを取ることがよくあると思いますが、「ノートを作る」というシーンはどちらかというと授業以外に多くあるはず。例えば、古文の予習のために教科書の文章を書き写したり、英語の予習のために教科書のコピーをノートに貼ったり...。
意外と時間を割きがちなノート作りですが、それって本当に必要な時間なんでしょうか?
受験勉強をするにあたって意識しないわけにはいかない「勉強効率」。あなたのノートは、その勉強効率を損ねるものになってしまっているかもしれません。一度見直してみてはいかがでしょうか。
私のノートの失敗作
私は高校生の時、数えきれないほどの冊数のノートを使ってきました。使ってきたといっても、最後のページまでびっしりと書き込んだノートがたくさん残っているのではありません。最初の数ページしか書き込んでいないノートが山のようにあるんです(笑)
このゴールデンウィークで実家に帰省した際に本棚の整理をしたのですが、信じられない量のノートが出てきました。「ちょっと高校生時代の頑張りでも見返していい気分になろうかな」と思った矢先、ほとんど使われていないノートたちがこんにちはしたもんですから、さすがに記事にせずにはいられませんでした。
まず、これが英語の失敗ノートですね。先生に勧められて「基礎英文問題精講」という問題集を頑張ろうとしていた時期です。確か高校2年生の春頃だったでしょうか。このページはすごく綺麗にまとめられているのですが、次のページを開くと、あら残念。もう白紙です。問題をコピーして、切ってノートに貼り付けて、問題を解いて解説を読んで、赤ペンでメモをして...。めっちゃだるそう(笑)
どのノートも最初の数ページをめくると白紙がやってきます。勿体無いし今から白紙の部分だけでも使おうか、という話にはならないあたりが非常に申し訳ない...。他の教科も見てみましょう。
これは数学ですね。丁寧に書いてあるし、きっと高校1年生なんじゃないかな。「真面目に授業を受けるぞ!」と思い立って、綺麗にノートを取ってみたものの、長続きしなかったパターンです。ページ数と問題番号をきちんと書いていますね。わからなかった問題の解説を複数の色のペンをつかてメモしているあたり、めんどくさいレベルは非常に高いです。
これは古文です。私の高校の古文の授業では、教科書の文章をノートに書き出しておくという地獄のような予習を課せられていました。見てくださいよ、このノート。一体何分かかるんだ?と聞かずにはいられませんね。当然、数ページで終わりを迎えています。
驚くべきは、こんな感じのノートを3年間作り続けている人が同じ高校に大勢いたという事実ですよね。本当に信じられないです。
何がダメだったんだろう?
私は「気合を入れてこのようなノート作りを始めてみたはいいものの、すぐにやめてしまっている」わけですが、これについて、「三日坊主は良くない!せめてノート1冊使い切るまでは継続してみるべきだろ!」と思いますか?それとも「持続的でないノートの作り方だったということなので、早々に辞めて正解だよ!」と思いますか?
私は後者だと思います。
持続的でないノート作成は早急に辞めるべきでしょう。「継続が大事」ということは様々なシーンで言われていますが、自分に合わないものはそもそも持続的ではないですし、それを無理矢理継続した先に得られるものは何もなく、ただ時間を浪費だけに終わるということを忘れてはいけません。「自分に合っていて持続的なやり方を見つけること」が大切なのです。無理のあるスタイルを貫こうとすることは「効率的」から最もかけ離れた行為です。
私にとっては、上の失敗例にある教科において「時間をかけて丁寧にキレイにまとめるということ」が「必要以上に時間を取られてしまう行為」でしかなかった。ただただ時間を取られているだけで、それなりの時間を犠牲にしてでもそれを続けるメリットをそこに感じられなかったんです。「時間を取られるだけでメリットがないと感じてしまう→私に合っていない→持続的でない→無理に続けるのは効率的ではない」ということ。無理に続けるのは効率的ではないとわかったから、すぐに引き返しているわけです。
では、皆さんが使っているノートを見てみてください。
古文をノートに書き写す、数学の解説を丁寧にメモする、英文の日本語訳を全て書き出す....。それらはかなりの時間をかけないとできない芸当だと思うのですが、あなたはそこに「それなりの時間を犠牲にしてでもそれを続けるメリット」を感じていますか?おそらく多くの人が心の片隅で「これ意味あんのかな」なんて思いながらやっているんじゃないですか?それはつまり、私の失敗例のようにキレイにノートをまとめるということは、あなたにとっても「必要以上に時間を取られてしまう行為」でしかなく、効率的ではないということなのです。
次回は、私が各教科でどのようなノートを作っていたのかを紹介します。