【条件反射】梅干しを見ると唾液が出るのはなぜ?

みなさん、こんにちは!
突然ですが、このような経験をしたことはありませんか?
「梅干しやレモンを見ただけで唾液の分泌が増える」
酸っぱいものを食べると舌が酸味を感知して、唾液の分泌量が増えます。
ですが、それを繰り返しているうちに脳はその経験を覚えてしまい、食べなくても見ただけで脳が酸味を思い出し、唾液が分泌されます。
これを「条件反射」と呼びます。
条件反射とは?
もう少し詳しく、条件反射について説明しようと思います。
「ある反射を起こさせる刺激と、それとは無関係な第2の刺激を同時に与えることを繰り返すと、ついには第2の刺激だけで初めと同じ反射を起こす現象。」(<小学館 デジタル大辞泉>より)
辞書にはこのように説明されています。
また、無条件反射(反射)とは異なり、自身の経験に基づいて後天的に身につくものです。
先程の梅干しの例で説明すると、ある反射→唾液が増える、ある反射を起こさせる刺激→梅干しを食べる、第2の刺激→梅干しを見るとなります。
梅干しを見て食べると唾液が増える。ということを繰り返していると、梅干しを見るだけで唾液が分泌される、ということです。
その他にも、電話の着信音を聞くと電話に手が伸びるや、お昼のチャイムが鳴るとお腹が空くなどが挙げられます。
また、人間以外にもこの現象は起こり得ます。
「パブロフの犬」という実験が有名ですね。
これは、犬にご飯をあげるときにベルを鳴らしてからあげていると、ベルの音を聞いただけで犬がよだれを垂らすようになったという実験です。
本来は、ご飯を食べることで唾液を分泌していたはずが、ベルの音=ご飯と結びついてしまい、ベルの音だけでもよだれが分泌されるようになってしまったのです。
これは猫などの他の動物にも応用されます。
無条件反射とは?
条件反射と違って、「無条件反射」と呼ばれるものもあります。
無条件反射は、生まれつき身についている先天的なものです。
例えば、梅干しを食べると唾液が出る、や、熱いものに触れると思わず手を引っ込める、などです。
これらは生まれつきの身体の仕組みです。
こういったものを無条件反射(もしくは反射)と呼びます。
最後まで読んでくださりありがとうございました!