燃料電池車(FCEV)①
(サムネイルはトヨタ会館にて著者が撮影)
みなさん、こんにちは。
今回は燃料電池車について詳しく話していきたいと思います。燃料電池車とは、水素を燃料として走行する自動車のことです。以前、水素エンジンについて紹介しましたが、今回はそれとは異なります。(水素エンジンの記事はこちら)
水素エンジンとは、名前の通り、水素と酸素が化学反応を起こし、その爆発力をエンジンに伝えて駆動していきます。
一方、燃料電池車は、水素と酸素を使う点は同じですが、これによって電気を生成し、その電気でモーターを動かします。いわば、電気自動車の要素が含まれている、とも言える車です。
(トヨタFCEVのユニット)
(著者がトヨタ会館にて撮影)
燃料電池車(FCEV)について
燃料電池車について、「実際どうなの?」と思われる方もいるかもしれませんが、現在のところ、あまり普及していません。
2014年に日本のトヨタ自動車が世界で初めて燃料電池車を発売し、年々販売台数は徐々に増えていますが、ハイブリッド車などに比べると、まだ多くは売れていません。
一番大きな理由は価格でしょう。新車価格が700万円で、補助金を使用しても500万円はかかります。そのため、一般庶民には手が届きにくい価格です。また、水素ステーションが日本中どこにでもあるわけではないので、実用性にも課題があります。
(燃料電池車FCEVトヨタミライ)
(著者がトヨタ会館にて撮影)
燃料電池車(FCEV)の課題
燃料電池車は、非常に優れたシステムですが、乗る側の視点からすると、水素エンジンの方が理解しやすく、メリットが大きく感じられるかもしれません。
結局、燃料電池車もモーターで動いているわけですから、「じゃあ、もう少し安い電気自動車でいいじゃないか」と考える人が多いのではないでしょうか。
私もその一人です。ですので、残念ながら燃料電池車は現段階では成功しているとは言えませんが、これからの時代、水素は主役となってくるでしょうから、可能性は大いにあります。
燃料電池の歴史
燃料電池というシステム自体は新しいものではなく、実はかなり古い歴史を持っています。1969年、アメリカのアポロ計画で月に人間が行った際、動力源として燃料電池が使われていました。
ですので、技術自体は新しくないのですが、それを自動車に使い始めたのはここ数年ほどの話です。
(燃料電池を搭載しているクラウンセダン)
(著者がトヨタ会館にて撮影)
燃料電池車はトヨタ以外にも、ホンダや韓国、ヨーロッパのメーカーも手掛けていますので、これからの成長が期待されるシステムの一つです。
今回はここまでですが、次回はさらに詳しくお話ししますので、お楽しみに。
最後までお聞きいただき、ありがとうございました。