夢を追いかけて〜憧れの現場に高校生がメディアとして行ってきた!
(サムネイルは富士スピードウェイにて著者が撮影)
みなさんこんにちは。
今回は私の憧れの舞台である、「富士24時間耐久レース」にメディアとして参加してきた経験についてお話ししていきます。
※今回は特別に許可を得て、富士スピードウェイでの高校生取材を行っております!
私の夢
私は幼少期から車が大好きで、中学を卒業してすぐに夢でもあったトヨタ自動車株式会社に入社しました。
しかし、さまざまなことがあり約1年で退社し、現在はN高等学校に在籍しています。
退社後も車が大好きで、ラリージャパンやJAPAN Mobility Show、全日本ラリー選手権、F1世界選手権など、様々なクルマのイベントにファンとして参加してきました。
(たくさん参加したイベントの一部 豊田会長との2ショット)
(三河湾ラリーにて撮影)
その中で、心の中にずっと抱いていた2つの想いがあります。それは「もう一度もっといいクルマづくりに携わりたい」「いつか仕事として大好きな自動車イベントに参加したい」というものです。
その中の1つである「いつか仕事として大好きな自動車イベントに参加したい」という想いが今回、ようやく叶うことになりました。
その4日間であった数々の困難と奇跡を、振り返っていきます。
取材開始
当日、静岡県にある富士スピードウェイに行き、さまざまなチームを取材しました。
しかし、特に私が一番楽しみにしていた「水素エンジンGRカローラ」のピット※1に行きましたが残念ながら安全の規定上、取材ができない旨を伝えられました。
そして、その旨を私自身のインスタグラムに投稿しました。
(水素エンジンGRカローラ)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
※1 ピットとは
ピットとは簡単に説明すると、サーキットを走行しているクルマのタイヤ交換や給油など、クルマの修理や整備を行う場所となります。
他にもチームスタッフが待機していたり、基本的にはパッドックで行いますが稀にVIPを迎え入れたり、会議を行ったりする場所としての役割も持っています。ピットロードはレース中にタイヤ交換などの作業を行うことができるレーンとなっています。
ピット及びピットレーンは基本的にはチームなどの許可がないと立ち入りできない場所となっており、一般のお客様はもちろんのこと多くの関係者も入ることができない場所となっています。
(ピットの中の様子)
(ピットレーン)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
トヨタイムズとの再会
メディアセンター※2では、トヨタ自動車の広報である「トヨタイムズ」さんの隣でした。
私は以前トヨタ社員時代にトヨタイムズに出演したことがあり、その時からトヨタイムズの森田アナウンサーと交流がありました。
森田さんと話しメディアとして来たことを伝えると、「今回はメディアとして来てるんだね!」と驚いてくださりました。
また、現在トヨタイムズのアナウンサーであり、元テレビ朝日の富川アナウンサーも以前お話ししたことがありました。
富川さんと遭遇し少し話すと、「前も来ていたよね!」と言ってくださり、私が「覚えてくださっていたんですね」と話すと、「君のこと忘れるわけないじゃん(笑)」と返してくれて嬉しかったです。
実は私がトヨタを辞める前にも会社でお会いしたことがあり、富川さんが私のことどこから覚えてくださっていたのか気になります(笑)。
夕方、富川さんに安全の関係で「水素エンジンGRカローラ」ピットへの取材に行けなかったこと相談しました。
富川さんはしばらく考えた後に「あそこにトヨタ自動車広報部の人間がいるはずだから、あそこに行って伝えてきな」とトヨタ自動車広報部に繋いでくださいました。そして、その部屋に行き、トヨタ自動車広報部の方とお話ししました。
話してみると奇跡が起きました。
なんと、次の日に予定されていたメディア向けの水素エンジン説明の記者会見※3とその後の水素エンジン※4の見学に参加できるようにしてくださいました。
※2 メディアセンターとは
メディアセンターはメディア向けの拠点となります。
コンセントや机、ロッカーがそしてレースの情報が出ているモニターが無数にあるところとなります。※富士スピードウェイの場合になります。
(メディアセンター内の様子)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
※3 水素エンジン説明会の記者会見とは
水素エンジン説明会の記者会見はトヨタ自動車が主催する記者会見で、一部のメディアの方しか入ることができないイベントです。
(記者会見の様子)
(説明を行う高橋GRプレジデント)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
※4 水素エンジンの見学とは
水素エンジンの見学は水素エンジンGRカローラを走らせている「ルーキーレーシング」のピットで行われるイベントで一般の方は参加できませんがメディアは希望すれば参加することができるイベントになります。
(水素エンジンの見学の様子)
(見学中に行われた水素カローラのポンプ交換の様子)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
水素エンジンの新技術を学ぶ
次の日、メディア向けの記者会見に参加しました。
その会見では水素エンジンの新技術などに関するさまざまな説明を受けることができました。
また、メディアしか入れないところに入れたことは非常に貴重な体験となりました。
質疑応答では質問をすることができ、自分自身の中で謎だったことや、気になっていたことなどを聞くことができました。(ここでの技術的な話は割愛します)
その後の水素エンジンの見学では、担当者から水素エンジンカローラの新技術について実物を使って丁寧な説明を受け、水素エンジンについて理解がより深まり、良い経験となりました。
(説明を行う高橋GRプレジデント)
(水素エンジンGRカローラの整備の様子)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
決勝レース当日の経験
そしてもう一つ、実はとんでもない奇跡が起きていました。
とある方と会話する機会ができたのです。そのとある方とはトヨタ自動車会長豊田章男ことモリゾウさんでした!
やり取りの中でルーキーレーシングの取材に行く許可が出ました。本当に嬉しかったです。
決勝日にはスタート直前のグリッドに入り、さまざまな車を近くで見たり、多くの選手と話すことができました。
このグリッドはチケットを購入したお客様の他は、メディアと関係者しか入ることができませんでした
そういった意味でもメディアとして参加できたことは価値のあるものでした。
(水素エンジンGRカローラ)
(総合優勝を果たしたルーキーレーシングAMGGT3)
(トヨタ自動車副会長早川茂氏との2ショット)
(3つとも富士スピードウェイにて著者が撮影)
グリッドとは
グリッドはサーキットのホームストレート上にあることが多く、レーススタート時にクルマがいるところです。
スタート直前まで各チームはクルマの調整を一定のラインで行うことができますし、ドライバーなどが集まって話したり観客席にいるファンに向けてファンサービスを行ったりもします。
ほとんどのレースでは一般のお客様はグリットに入ることは出来ず関係者しか入ることができないところです。
(スタート直前のグリッドの様子)
(3つとも富士スピードウェイにて著者が撮影)
決勝日の夜
ルーキーのピットにはクルマに近い場所と水素エンジンの技術展示エリアがありました。
夜間、最初は入れなかった水素エンジンの技術展示エリアに入れていただけました。
そこで水素エンジンの部品や給水素の機械を観察でき、イワタニ産業さんともいろいろお話しすることができました。
(給水素を行う機械)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
その中で「あっちもいいと思うよ(あっちというのはレースの状況によっては、クルマに近い場所)」と言われ、入る許可が出ました。
作業中であった水素カローラを目の前で見ることができました。
その後トヨタ自動車広報部の担当者が「メディアの方ですよね?ご不便ないですか?」と話しかけてくださいました。
夜間はレースの状況によっては、安全な時はクルマに近い場所に、夜が明けてからは人も多くなるので技術展示エリアにはいて良い旨を話してくれました。
夜間は担当者がそばにいてくださり、担当者を通してエンジニアの方々に水素エンジンカローラに関する質問や気になったことをお聞きすることができ、貴重な経験となりました。
このように取材がスムーズに進められたのは、多くの方々の協力とモリゾウさんの心づかいがあったからだと思います
(ピット内での水素エンジンGRカローラ)
(富士スピードウェイにて著者が撮影)
感謝
24時間レース終了後、ピットレーンにも入ることができ、24時間未来に向けて戦い抜いた車を間近で見ることができました。
また、モリゾウさんのインタビューも目の前で体験することができました。
この4日間では、トヨタイムズの皆様やマッチさん、一流ドライバーの皆様、トヨタ広報の皆様と交流できました。広報部の方々と日曜日にたくさん話し、盛り上がったことは本当に良かったと思います。
(未来に向けて戦ったゴール直後の水素カローラ)
(モリゾウさんのインタビューの様子)
(初日にお会いした伝説のマッチさんとの2ショット)
(3つとも富士スピードウェイにて著者が撮影)
このように、自分の好きなことを仕事にできるということ、そしてそれは大人になってからでなくても、高校生でもできることです。
皆さん、好きなことは人それぞれですが、私の場合はクルマでした。アイドルでもアニメでもゲームでも何でもいいんです。
皆さんも好きなことを今からでも仕事にしてみましょう。高校生でもできるということ、それがそんなに難しいことではないということ、そして非常に良い経験になるということが伝わってくれたら嬉しいです。
最後に、申請をしてくださったokke社長の久保山さん、現地でお世話になった富士スピードウェイの皆様、富川さん森田さんをはじめとするトヨタイムズの皆様、トヨタ自動車広報部の皆様、そしてモリゾウさん、本当にありがとうございました。
水素エンジンおよび新技術が未来に向けて実用化されるのか、それによりどんな未来が期待できるのかワクワクしますね!最後までありがとうございました。