ゲーム大国の日本がeスポーツ競争に出遅れた理由

こんにちは、Harunaです!
今回は「ゲーム大国の日本がeスポーツ競争に出遅れた理由」というタイトルでお届けします。
近年、世界中でeスポーツ市場が急拡大しています。
アメリカや韓国、中国、さらにはサウジアラビアまでもがeスポーツに巨額の投資を行い、成長を続けていますが、その一方でゲーム大国であるはずの日本は、eスポーツの世界競争に出遅れている状況です。
今回は「なぜeスポーツの世界競争に日本が出遅れてしまったのか」そして今後の日本のeスポーツ業界について深掘りしていきます。
それでは早速、みていきましょう!
ゲームの大国の日本が遅れた?eスポーツへの考え方
eスポーツの世界的な盛り上がり
2024年7月、サウジアラビアのリヤドで初開催された「eスポーツワールドカップ」は、2カ月間にわたる大規模な大会となり、200万人以上が来場しました。
優勝賞金はなんと10億円超えで、調査会社によると2033年にはeスポーツの市場規模が現在の6倍、約2.6兆円に達すると予測されています。
また、アメリカでは賞金1億円を超える大会が頻繁に開かれており、2018年には高校の公式スポーツとして認定されました。
韓国や中国では、政府がプロリーグ設立を支援してeスポーツを正式な競技として普及させていたり、サウジアラビアも2030年までに6兆円を投じる計画です。
日本はなぜ出遅れているのか?
2024年の日本のeスポーツ市場規模は約195億円と、アメリカの6分の1にとどまっています。
その理由の1つが、日本の「古いスポーツ観」です。
日本では「スポーツ=身体を動かすもの」という意識が根強くあり、「ゲームは遊び」というイメージが残っているため、eスポーツの所管省庁が決まらず、政策の方針が定まらないままとなっています。
また、「景品表示法」による賞金の規制が長年問題となり、高額賞金の大会が開きにくい状況が続いていました。
これが改善されたのは2019年になってからで、この遅れが海外との市場規模の差につながっているようです。
世界はeスポーツをスポーツとして認め始めている。
最近では、伝統的なスポーツ界もeスポーツに注目しています。
国際サッカー連盟(FIFA)は、サッカーゲーム「eFootball」の国際大会を開催しており、国際オリンピック委員会(IOC)もeスポーツの世界大会を開催するなどスポーツ界との融合が進んでいます。
2023年の杭州アジア大会では、eスポーツが正式競技となりましたが、日本代表は7種目すべてでメダルを獲得できず、国際大会での競争力不足が明らかになりました。
日本の今後の課題と可能性
日本でも最近、eスポーツの振興に向けた動きが出ています。
2023年、日本オリンピック委員会(JOC)がeスポーツ連合(JeSU)を準加盟団体として承認して、スポーツ庁は2025年度の予算に選手支援のための1億円を計上しました。
また、eスポーツは年齢や性別、障害の有無に関係なく楽しめる点が魅力としてあり、健康増進や地域活性化にも活用できるため、今後の可能性は大いにあります。
ですが、競技化が進む中でドーピングや八百長、ハラスメントなど従来のスポーツと同じ問題も発生しているため、日本がeスポーツを成長産業として発展させるためには、こうした課題にもしっかり向き合う必要があるとされています。
最後に・まとめ
今回は「ゲーム大国の日本がeスポーツ競争に出遅れた理由」というタイトルでお届けしました。
私が通っているN/S高等学校にもeスポーツ部があり、素晴らしい成績を収めています。
ですが、eスポーツ自体がまだ十分に浸透していないため、その凄さが伝わりにくかったり、身近に感じにくいと個人的に思います。
日本がゲーム大国としての強みを活かして、世界のeスポーツ競争に追いつくためには、今後の戦略が重要になるので注目していきたいですね。
ここまで読んでくださり、ありがとうございます。
また次回の記事でお会いしましょう!